大気社JP:1979

時価総額
¥1534.7億
PER
11.1倍
ビルや工場の空調設備、自動車産業向け塗装設備の設計・施工、関連資機材の製造・販売。

沿革

1949年7月

株式会社建材社設立

1949年10月

建設業法の施行により、建設業者登録(建設大臣(イ)1263号)を行う

1952年10月

塗装プラント事業開始

1964年4月

大阪府枚方市に枚方実験室を開設(1984年4月技術研究所と改称)

1971年6月

Thai Kenzaisha Co., Ltd.を設立(2001年7月Taikisha (Thailand) Co., Ltd.に社名変更、現・連結子会社)

1973年4月

商号を株式会社大気社に変更

1974年3月

建設業法改正により、建設大臣許可(特、般-48)第3441号の許可を受ける

1974年10月

株式を東京証券取引所市場第二部に上場

1976年11月

サンエス工業株式会社を設立(現・連結子会社)

1980年8月

神奈川県座間市に座間技術センターを開設(2019年2月テクニカルセンターと改称)

1980年9月

東京証券取引所市場第一部銘柄に指定

1981年6月

TKS Industrial Companyを設立(現・連結子会社)

1986年10月

日本ノイズコントロール株式会社を設立(現・連結子会社)

1987年4月

株式会社アトモス空調サービスを設立(2000年4月東京大気社サービス株式会社に社名変更、現・連結子会社)

1989年3月

華気社(股)公司を設立(現・連結子会社)

1989年6月

Taikisha Engineering (M) Sdn. Bhd.を設立(現・連結子会社)

1990年4月

P.T.Taikisha Indonesia Engineeringを設立(現・連結子会社)

1991年1月

神奈川県愛川町に総合研究所を開設

1992年4月

株式会社東気TECを設立(1996年1月株式会社韓国大気社に社名変更、現・連結子会社)

1994年3月

五洲大気社工程有限公司を設立(現・連結子会社)

1995年2月

Taikisha Engineering India Pvt. Ltd.を設立(1999年7月Taikisha Engineering India Ltd.に社名変更、2015年1月Taikisha Engineering India Private Ltd.に社名変更、現・連結子会社)

1995年4月

Taikisha Philippines Inc.を設立(現・連結子会社)

1998年3月

Taikisha Vietnam Engineering Inc.を設立(現・連結子会社)

2000年6月

大気社香港有限公司を設立(現・連結子会社)

2003年4月

環境設備、産業設備、塗装設備の三事業部制を導入

2004年1月

Taikisha (Singapore) Pte. Ltd.を設立(1985年3月開設のシンガポール支店を現地法人化、現・連結子会社)

2004年4月

総合研究所に技術研究所を統合し、研究開発センター(神奈川県愛川町)を開設(2012年4月技術開発センターと改称)

2004年7月

P.T. Taikisha Manufacturing Indonesiaを設立(現・連結子会社)

2007年4月

環境設備事業部と産業設備事業部とを統合し、環境システム事業部、塗装システム事業部の二事業部制へ変更

2010年10月

天津大気社塗装系統有限公司を設立(現・連結子会社)

2011年6月

Taikisha (Cambodia) Co., Ltd.を設立(現・連結子会社)

2013年12月

Taikisha Myanmar Co., Ltd.を設立(現・連結子会社)

2014年6月

ENC Automation LLCの持分を取得(2014年6月Encore Automation LLCに社名変更、現・連結子会社)

2019年2月

座間技術センターと枚方開発部門を統合し、テクニカルセンターを開設

2019年12月

Taikisha Lao Co.,Ltd.を設立(現・連結子会社)

2020年7月

Nicomac Clean Rooms Far East LLPの持分を取得(2021年2月Nicomac Taikisha Clean Rooms Private Limitedに社名変更、現・連結子会社)

2021年2月

株式会社ベジ・ファクトリーを設立 (現・連結子会社)

2022年4月

東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場へ移行

事業内容

大気社グループは、国内外で事業を展開しており、自社および子会社31社、関連会社3社から成り立っています。同社は主に「環境システム事業」と「塗装システム事業」の2つのセグメントで事業を行っています。

環境システム事業では、一般事務所やホテル、店舗、学校、研究所、劇場、ホール、病院、データセンターなどにおける空調設備の設計、監理、施工、およびこれらに関連する資機材の製造と販売を手掛けています。また、半導体、電子部品、電池、精密機械、医薬品、食品などの製造工場で必要とされるクリーンルームや植物工場などの産業空調設備も提供しています。

塗装システム事業では、自動車車体やバンパーなど、自動車産業向けの塗装設備の設計、監理、施工、および関連資機材の製造と販売を行っています。この事業は、自動車産業に限らず、建設車両、鉄道車両、航空機、一般産業機器などの製造工場における塗装設備も手掛けています。

これらの事業は、同社のセグメント情報においても同様の区分で扱われており、各事業の市場や顧客分野は広範にわたっています。大気社グループは、これらの事業を通じて、多様な産業分野に対して環境と塗装に関連する高度な技術とサービスを提供しています。

経営方針

大気社グループは、環境対応技術を核に、エネルギー、空気、水の分野でグローバルに事業領域を拡大し、安定的かつ持続的な成長を目指しています。創業理念である「顧客第一」を基本方針とし、全てのステークホルダーにとって魅力ある会社づくりと社会への貢献を進めています。中期経営計画では、「エネルギー・空気・水の創造的なエンジニアリングにより、持続可能な社会へ貢献する」という長期ビジョンを掲げ、多様な人材と知見を活かし、インクルーシブなグローバル企業への変革を目指しています。

同社は、2023年3月期から2025年3月期の中期経営計画において、財務目標と非財務目標を設定しています。財務目標では、受注工事高、完成工事高、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益、自己資本利益率(ROE)の向上を目指しています。非財務目標としては、事業活動に伴うCO2排出量の削減を掲げ、2030年までに46%削減することを目標にしています。

経営課題としては、コア事業のさらなる強化、新たな価値創出への挑戦、変革・成長を支える経営基盤の強化の3点を挙げています。環境システム事業と塗装システム事業の両セグメントにおいて、技術革新とサービスの提供を通じて、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを推進しています。また、デジタル化・DX化の推進、グローバルな教育プログラムの設計、プロジェクト管理体制の見直しによる人員最適化など、業務の仕組みの改善と生産性向上にも注力しています。

大気社グループは、これらの戦略を通じて、持続可能な社会への貢献と企業成長を実現し、真のグローバル企業へと変革を遂げることを目指しています。