第一カッター興業JP:1716

時価総額
¥180億
PER
9.5倍
切断・穿孔工事、ビルメンテナンス、リユース・リサイクル事業を展開、道路や建物の解体、給排水設備保守、中古IT機器販売等を手掛ける。

沿革

1967年8月

神奈川県茅ヶ崎市柳島1588番地に「ダイヤモンド工法」によるアスファルト・コンクリート構造物の切断・穿孔工事を目的とし、第一カッター興業株式会社(資本金300万円)を設立

1969年6月

北海道札幌市東区に札幌営業所を開設

1970年7月

千葉県千葉市黒砂台に千葉営業所を開設

1973年7月

栃木県栃木市大宮町に栃木営業所を開設

1974年3月

神奈川県茅ヶ崎市柳島716番地(現・柳島一丁目12番30号)に本社を移転

1974年7月

神奈川県茅ヶ崎市柳島716番地(現・柳島一丁目12番30号)に茅ヶ崎営業所を開設

1974年11月

建設大臣(現・国土交通大臣)許可「とび・土工工事業」を取得

1975年1月

茨城県水戸市見和に水戸営業所を開設

1975年10月

群馬県高崎市井野町に高崎営業所を開設

1988年11月

機材費のコスト低減を目的として株式会社アルファを吸収合併

1995年6月

大阪府大阪市淀川区に大阪営業所を開設

1996年7月

東京都中央区八重洲に東京営業所を開設

1997年11月

埼玉県大宮市桜木町に大宮営業所(現・さいたま営業所)を開設

1998年3月

大阪営業所を閉鎖

1998年12月

建設大臣(現・国土交通大臣)許可「土木工事業」を取得

2001年3月

産業廃棄物収集運搬業許可を取得

2002年5月

ISO9001:2000認証取得

2003年6月

宮城県仙台市泉区に仙台営業所を開設

2004年6月

日本証券業協会に店頭登録

2004年12月

JASDAQに株式公開

2005年8月

神奈川県茅ヶ崎市萩園833番地に本社を移転

2007年9月

株式会社ウォールカッティング工業の株式を取得し子会社化

2008年3月

ダイヤモンド機工株式会社の株式を取得し関連会社化

2008年7月

東京営業所を中央区日本橋に移転、東京支店に改称

2009年7月

新潟県新潟市西蒲区に北陸営業所を開設

2009年7月

ビルメンテナンス事業を開始

2009年12月

株式会社光明工事の株式を取得し子会社化

2010年7月

合弁会社として株式会社新伸興業を設立し子会社化

2012年4月

合弁会社として第一カッター・エシカル株式会社を設立し子会社化(2014年12月清算)

2014年7月

株式会社ムーバブルトレードネットワークスの株式を取得し子会社化

2017年9月

東京証券取引所市場第二部へ市場変更

2017年12月

東京証券取引所市場第一部へ指定替え

2019年7月

株式会社アシレの株式を取得し子会社化

2020年4月

株式会社ユニペックの株式を取得し子会社化

2022年4月

東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場へ移行

2023年4月

連結子会社株式会社光明工事の株式を追加取得し、完全子会社化

事業内容

第一カッター興業株式会社とそのグループ企業は、切断・穿孔工事事業、ビルメンテナンス事業、リユース・リサイクル事業の3つの主要な事業セグメントを展開しています。

切断・穿孔工事事業では、道路やコンクリート構造物の解体、撤去に必要な工事を行っており、工業用ダイヤモンドを使用したダイヤモンド工法や水圧を利用したウォータージェット工法を中心に事業を展開しています。このセグメントには、第一カッター興業を含む複数の関連会社が参加しており、日本全国で事業を展開しています。主な顧客は総合建設業者や道路建設業者などの民間企業で、公共事業関連工事が大半を占めています。

ビルメンテナンス事業では、集合住宅やオフィスビルなどの給排水設備の保守点検や貯水槽清掃、雑排水管清掃業務を行っています。この事業を通じて、顧客のビル運営の円滑化に貢献しています。

リユース・リサイクル事業では、一般企業から中古のIT関連機器やOA機器を仕入れ、データ消去や補修・改修を行った後、主に法人顧客に対して販売しています。また、IT関連機器のデータ消去サービスやOA機器のオフィス設置サービスも提供しています。

これらの事業を通じて、第一カッター興業グループは、建設業界からIT業界に至るまで、幅広い分野でサービスを提供しています。

経営方針

第一カッター興業株式会社は、切断・穿孔工事事業、ビルメンテナンス事業、リユース・リサイクル事業を核とする多角的な事業展開を行っています。同社は、高品質なサービス提供を通じて市場競争力を強化し、業界ナンバーワン企業としての地位を確固たるものにすることを目指しています。具体的には、内部体質の強化、全国展開の推進、新技術の開発に力を入れています。

同社は、建設市場の変化に対応し、リニューアル市場への営業強化を図っています。特に、「ダイヤモンド工法」や「ウォータージェット工法」を用いた耐震・免震改修工事や老朽化したコンクリート構造物のリニューアル化に注力しています。これらの技術は、社会問題となっている騒音・粉塵・振動の問題に対応する環境にやさしい施工方法として注目されています。

また、同社は人材採用・育成の強化、営業展開の強化、協力会社ネットワークの強化、研究開発の強化を基本戦略としています。これらの戦略を踏まえ、各事業ごとに具体的な取り組みを行っており、施工の効率化、技術レベルの向上、原価管理の促進を通じて収益の向上を目指しています。

さらに、コンプライアンスとガバナンスの強化にも注力しています。不正資金流用疑惑の発覚を受けて、外部の専門家から構成される第三者委員会を設置し、再発防止策に取り組んでいます。これには、コンプライアンス基本理念の策定・公開、社内コミュニケーションの改善、内部通報制度の充実化などが含まれます。

第一カッター興業は、これらの成長戦略と再発防止策を通じて、安定した健全な企業の発展を目指し、社会への貢献と株主への報酬を実現することを目標としています。