シンカJP:149A

時価総額
¥29.2億
PER
26.8倍
コミュニケーションプラットフォーム「カイクラ」提供、顧客情報のクラウド管理、SMS送信、通話録音、ビデオ通話、メール連携機能などを備え、顧客対応の効率化と品質向上を支援。

沿革

2014-01東京都文京区にて株式会社シンカ設立
2014-08クラウドサービス「おもてなし電話」の正式リリース
2015-05本社を東京都千代田区に移転
2015-12東日本電信電話株式会社と代理店業務委託契約を締結
2016-07「おもてなし電話」通話録音機能の提供開始
2017-07「おもてなし電話」SMS送信機能の提供開始
2017-09本社を東京都新宿区に移転
2019-03株式会社NTTドコモ(現エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社)と取次契約を締結
2019-04西日本電信電話株式会社と代理店業務委託契約を締結
2019-09「おもてなし電話」電話音声テキスト化機能の提供開始
2019-11「おもてなし電話」をコミュニケーションプラットフォーム「カイクラ」へ名称変更
2020-02「カイクラ」上でのSMS送信技術に関する特許を取得(特許番号:第6667683号)
2020-08「カイクラ」FaceTalk(ビデオ通話機能)の提供開始
2021-03「カイクラ」通話録音テキスト要約機能の提供開始
2021-05本社を東京都千代田区に移転
2022-07大阪府吹田市に大阪支店を開設
2022-09「カイクラ」携帯通録サービスの正式提供開始
2022-12福岡県福岡市博多区に九州開発センターを開設
2023-05京都府京都市下京区に京都開発センターを開設
2023-06「カイクラ」メール連携機能の提供開始
2024-03東京証券取引所グロース市場に株式を上場

事業内容

シンカは、「ITで世界をもっとおもしろく」という経営理念のもと、中小企業を中心に顧客対応業務のテクノロジー化を推進しています。特に、顧客とのコミュニケーションに関する課題に焦点を当て、「カイクラ」というサービスを提供しています。「カイクラ」は、顧客情報をクラウドに蓄積し、着信時に自動で顧客情報をポップアップ表示することで、電話対応者が顧客情報や会話履歴を確認しながら応対できるようにするサービスです。

このサービスは、SMS送信機能、通話録音機能、ビデオ通話機能、携帯通話録音機能、メール連携機能などを備えており、顧客とのコミュニケーションを一元管理することが可能です。これにより、顧客対応の属人化を解消し、より質の高いコミュニケーションを実現します。

また、シンカは「カイクラ」の販売を自社の販売部門や販売パートナーを通じて行っており、一部機能をOEM提供することで、他社の販売力とブランド力を活用しています。収益構造は、「カイクラ」の利用料収入に基づいており、初期費用、サブスクリプション型の月額利用料、従量課金売上から成り立っています。この収益モデルは、カイクラ導入拠点数及び利用量の増加に伴い、収益が逓増するSaaS型となっています。

シンカは、カイクラを通じて、顧客とのコミュニケーションロスやクレームを減らし、顧客満足度と従業員満足度の向上、さらにはカイクラユーザーの収益向上に貢献しています。

経営方針

シンカは、「ITで世界をもっとおもしろく」という経営理念の下、企業の生産性と幸福度を向上させることを目指しています。同社は、顧客とのコミュニケーションを自動で記録・整理し、一元管理するクラウドサービス「カイクラ」を開発・提供しており、これによりコミュニケーションエラーの解消とビジネス会話の質の向上を図っています。

短期的な事業展開方針として、特定業界への製品販売に加え、新たなターゲット業界の開拓や大企業との協業、小規模企業へのOEM提供を進めています。また、商品戦略では、通話録音機能やビデオ通話機能など、多様なコミュニケーション手段を「カイクラ」に取り込むことで、サービスの価値を高めています。

中長期的には、蓄積されたデータを活用して顧客コミュニケーションの効率化と快適性の向上を目指しています。日本のビジネス文化における人と人との関係性を重視する傾向を踏まえ、温かみのあるコミュニケーションを提供することも同社の目標です。

経営環境としては、クラウドサービス市場の拡大やCRMの重要性の高まりを背景に、「カイクラ」のニーズが広がっていることを挙げています。これに対応するため、販売力強化、認知度向上、カスタマーサクセスの強化、商品力強化、組織力強化、内部管理体制の強化、財務基盤の強化を重要課題として取り組んでいます。

シンカは、これらの戦略を通じて、顧客とのコミュニケーションを改善し、企業の生産性向上に貢献することで、社会全体の幸福度を高めることを目指しています。