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日本アクアJP:1429
沿革
2004年11月 |
硬質ウレタンフォームの現場吹付発泡による住宅用断熱材の施工、販売を目的として、名古屋市南区に株式会社日本アクアを設立 名古屋市南区に名古屋営業所を開設 |
2005年9月 |
東京都町田市に東京営業所を開設し、関東地区に進出 |
2007年1月 |
本社を名古屋市南区から同市瑞穂区に移転 大阪府吹田市に大阪営業所を開設し、近畿地区に進出 |
2009年2月 |
㈱桧家住宅(現 ㈱ヒノキヤグループ)が当社株式を譲受け、同社の連結子会社(持株比率87.5%)となる。 |
2009年4月 |
本社を名古屋市瑞穂区から横浜市港北区に移転 |
2009年5月 |
福岡県久留米市に福岡営業所を開設し、九州地区に進出 広島市中区に広島営業所を開設し、中国地区に進出 仙台市宮城野区に仙台営業所を開設し、東北地区に進出 |
2010年4月 |
新潟市中央区に新潟営業所を開設し、北陸地区に進出 静岡市葵区に静岡営業所を開設し、東海地区に進出 |
2011年4月 |
愛媛県松山市に松山営業所を開設し、四国地区に進出 |
2012年6月 |
札幌市東区に札幌営業所を設置し、北海道に進出 |
2013年12月 |
東京証券取引所マザーズに株式を上場 |
2014年3月 |
本社を横浜市港北区から東京都港区に移転 横浜市緑区にテクニカルセンターを開設 |
2014年12月 |
名古屋市港区に新社屋を開設 |
2015年4月 |
佐賀県鳥栖市に新社屋を開設 |
2015年10月 |
岡山市北区に新社屋を開設 |
2015年11月 |
大阪市住之江区に新社屋を開設 |
2016年9月 |
仙台市宮城野区に新社屋を開設 |
2017年6月 |
さいたま市桜区に新社屋を開設 |
2018年3月 |
東京証券取引所市場第一部に市場変更 |
2019年7月 |
不燃性断熱材アクアモエンを販売開始 |
2019年9月 |
新潟市東区に新社屋を開設 |
2020年3月 |
石川県金沢市に新社屋を開設 |
2020年4月 |
神奈川県厚木市に新社屋を開設 青森県青森市に新社屋を開設 |
2020年8月 |
秋田県秋田市に新社屋を開設 |
2020年9月 |
超速硬化防水アクアハジクンを販売開始 |
2020年10月 |
㈱ヤマダホールディングスによる㈱ヒノキヤグループへのTOBが実施され、㈱ヤマダホールディングスの連結子会社となる。 |
2020年11月 |
長野県松本市に新社屋を開設 |
2021年6月 |
環境負荷低減に貢献する植物由来の原料を配合したアクアフォームLITEを販売開始 |
2021年10月 |
仙台市宮城野区のウレタンリサイクル工場(仙台リサイクル工場)を拡張 福岡県筑後市に九州リサイクル工場を開設 |
2021年11月 |
大阪市西区に西日本事務センターを開設 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場に移行 福岡市博多区に九州事務センターを開設 |
2022年9月 |
横浜市港北区に関東事務センターを開設 |
2022年10月 |
兵庫県丹波市に関西リサイクル工場を開設 |
2022年11月 |
千葉県白井市に関東リサイクル工場を開設 |
2023年2月 |
建築現場における断熱材の火災リスクを軽減するコート剤アクアバリアを販売開始 |
事業内容
日本アクアは、建設業法に基づく熱絶縁工事業に属し、断熱材の開発、販売、施工を主な事業としています。同社の主力製品である硬質ウレタンフォームは、優れた断熱性能を長期間維持することが特徴です。事業セグメントは大きく分けて、戸建住宅向け断熱材の施工販売と建築物向け断熱材の施工販売に分類されます。
戸建住宅分野では、全国展開のハウスメーカーや地域のハウスビルダー、工務店などが主な受注先です。また、大手建材商社を通じた商流も活用しています。施工にあたっては、全国に認定施工店網を持ち、品質・安全管理及び施工能力を有する業者に委託しています。
建築物分野では、総合建設業者(ゼネコン)が主な受注先で、マンション、病院、学校、オフィスビルなどが施工対象です。この分野では、鉄筋コンクリート造や鉄骨造の建物に対応するため、特定のポリオール原料を使用し、技術や作業環境に応じた施工を行っています。
さらに、日本アクアは商品販売も手がけており、吹付施工機械の販売、原料の販売、断熱関連商品の販売を行っています。これらの商品は、主に認定施工店に対して販売されており、断熱材工事に併せて使用される遮熱材や透湿・防水材なども自社ブランドで提供しています。
また、リフォーム断熱事業にも力を入れており、小型化・軽量化した移動可能な発泡機械システムの開発や、断熱リフォーム事業者の開拓、新たな商流の開拓に取り組んでいます。これにより、中古住宅やリフォーム市場においても、断熱リフォーム工事の施工・販売を促進しています。
環境への取り組みとしては、施工現場からウレタン端材を回収し、ブローイング断熱材として再製品化することでCO2排出量の削減に努めており、国内4か所にリサイクル工場を設置しています。さらに、戸建・建築物向け防水材の販売も行っており、ポリウレアを原料とした防水材「アクアハジクン」を通じて、防水市場にも参入しています。
経営方針
日本アクアは、断熱材の開発、販売、施工を主軸に事業を展開しており、その成長戦略は、環境貢献とサステナビリティに重点を置いています。同社は、「人と地球に優しい住環境を創ることで社会に貢献」することを経営理念に掲げ、断熱性能の向上を通じて省エネルギー化と脱炭素社会の実現に貢献しています。
経営指標としては、スケールメリットを活かした売上高の拡大と高い収益性の維持を目指しており、自己資本利益率(ROE)で15%、配当性向50%を目標にしています。中長期的な経営戦略としては、全社的な取り組みに注力しています。これには、断熱材のリサイクルによるCO2排出量削減、施工力の増強、プライム市場上場維持、人材開発、技術・商品開発の推進が含まれます。
特に、リサイクル工場の新設や施工力の増強に向けた採用活動強化、サステナビリティへの貢献を目指した新製品の開発など、具体的な施策を講じています。また、人材開発においては、社内教育訓練プログラムの充実化や施工技術の底上げ、営業提案力の向上などに取り組んでいます。
日本アクアは、断熱関連技術の革新とサステナビリティへの貢献を通じて、企業価値の向上と株式市場での適正な評価を目指しています。これらの戦略は、同社が直面する経営環境の変化に対応し、持続可能な成長を実現するためのものです。