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ベルグアースJP:1383
沿革
2001-01 | 種苗・農業資材の仕入販売及び研究開発を事業目的として、ベルグアース株式会社を設立。主に営利農家向け野菜苗の販売を開始。 |
2002-01 | 研究開発棟を愛媛県北宇和郡津島町(現 宇和島市津島町)の本社農場に新設。 |
2004-03 | 大手ホームセンターと売買契約を締結し、本格的に家庭園芸向け野菜苗の販売を開始。 |
2005-11 | 農業経営基盤強化促進法改正(2005年9月1日施行)により、当社でも農地の賃借が可能となることを前提に、株式会社山口園芸から一次育苗部門と接ぎ木部門を譲受け、同社の従業員107名が当社に移籍し、自社生産を開始。 |
2006-04 | 閉鎖型苗生産装置を愛媛県宇和島市の本社農場に新設。 |
2007-04 | JA全農長野から長野県東御市の育苗センター施設を譲受け、長野農場を開設し、二次育苗の自社生産を開始。 |
2008-02 | 岩手県花巻市から第三セクター「株式会社とうわアグリトピア公社」の施設を譲受け、いわて花巻農場を開設。 |
2011-11 | 大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場。 |
2012-03 | 茨城県常陸大宮市に「茨城農場」を新設。 |
2013-03 | 愛媛県松山市に「松山農場」を新設。 |
2013-04 | 大分県玖珠郡九重町に㈱山口園芸との共同出資により「株式会社九重おひさまファーム(現・関連会社)」を設立。 |
2013-07 | 2013年7月16日付で行われた大阪証券取引所の現物市場の東京証券取引所への統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)へ株式を上場。 |
2014-03 | 福島県伊達郡川俣町に「ベルグ福島株式会社(現・連結子会社)」を設立。 |
2014-06 | 愛媛県伊予郡松前町に「ファンガーデン株式会社(現・連結子会社)」を設立。 |
2014-11 | 「青島芽福陽園芸有限公司(現・連結子会社)」の第三者割当増資を引き受け、海外事業を開始。 |
2015-03 | 高知県高岡郡四万十町に㈱山口園芸との共同出資により「四万十あおぞらファーム株式会社(現・関連会社)」を設立。 |
2017-08 | 千葉県旭市に「株式会社むさしのタネ(現・関連会社)」を設立。 |
2017-12 | 中国北京市に「北京欣璟農業科技有限公司(関連会社)」を設立。(2021年10月に解散及び清算) |
2019-01 | 韓国済州に「農業会社法人 株式会社BJアグロ(現・非連結子会社)」の第三者割当増資を引き受け子会社化。 |
2019-07 | 株式会社長野セルトップより花苗育苗事業を譲受。長野上原農場の稼働開始。 |
2020-03 | 「FARM tо TABLE FUND投資事業有限責任組合(連結子会社)」を設立。(2022年1月に解散及び清算) |
2020-10 | ファンガーデン株式会社を連結子会社化。 |
2021-11 | 愛媛県松山市の「伊予農産株式会社(現・連結子会社)」を株式交換により完全子会社化。 |
2022-02 | ベルグ福島株式会社に植物ワクチン総合研究所を開設。植物ワクチン研究を開始。 |
2022-04 | 東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所のJASDAQ(スタンダード)市場から、スタンダード市場に移行。 |
2023-01 | 宮崎県宮崎市に㈱山口園芸が設立した「宮崎ひなたファーム株式会社(現・関連会社)」へ出資。 |
2023-02 | アグリビジネス投資育成株式会社に対する第三者割当増資により資金調達を実行。 |
事業内容
ベルグアースグループは、野菜苗・苗関連事業、農業・園芸用タネ資材販売事業、小売事業の3つの主要セグメントで構成されています。同社は、特に野菜の接ぎ木苗の生産・販売に特化しており、果菜類の接ぎ木苗を中心に、高度な技術と設備を要するこの分野で、全国各地の野菜産地やホームセンターへの販売網を拡大しています。接ぎ木技術により、連作障害や病害虫に強く、生産性に優れた野菜苗を提供しており、施設栽培の普及に伴い、接ぎ木苗の需要が増加しています。
また、農業・園芸用タネ資材販売事業では、生産者や家庭園芸愛好家向けに、培養土などのオリジナル商品を含む農業資材の販売を行っています。海外の種苗会社からの優良な品種の選定や、自社品種の種子の販売も手がけており、品種改良や研究を通じて、ニーズに合った優良な種子を提供しています。
小売事業では、ファンガーデン株式会社を通じて、一般消費者及び生産者向けに各種苗や農業園芸資材等の販売を店舗及びインターネットで行っています。ベルグアースの生産販売のノウハウや研究技術を活かしたサービスや企画商品を提供し、家庭園芸からプロ農家まで幅広い顧客層に対応しています。
ベルグアースグループは、これらの事業を通じて、農業の持続可能な成長を支え、食料の安定供給に貢献しています。
経営方針
ベルグアースグループは、野菜苗生産を核とした事業展開を行い、その成長戦略として「良い苗をいつでも・どこでも・いくらでも」提供することを目指しています。同社は、使いやすさ、環境への配慮、お客様一人ひとりに合った苗づくりを追求し、閉鎖型育苗施設の新設や全国のパートナー農場との連携を通じて、安定した生産体制を構築しています。さらに、ITを活用した農業やロボット開発、新商品の開発、家庭園芸向けサービスの拡充など、野菜苗の枠を超えた事業展開を進めており、アジアを中心とした世界市場への進出も視野に入れています。
中期経営計画では、2033年を目標年とし、苗事業を基盤に農資材や新製品・技術の事業拡大を図ります。この計画では、量から質へ、売上から利益へ、農業から製造業へのマインド転換を目指しています。2024年10月期には、苗事業の安定的な生産・販売体制の構築と供給体制の整備、製造コストの削減に取り組み、収益基盤の強化を目指します。また、フードバリューチェーンの構築に挑戦し、持続可能な発展と事業拡大を目指しています。
ベルグアースグループの成長戦略は、苗事業の更なる拡大と収益力強化、苗事業を起点とした事業領域の拡大、新製品・新技術の開発、事業インフラの強化の4つの戦略項目に集約されます。これらの戦略を具体的に実行することで、収益力の回復と経営基盤の安定化を図り、日本の農業に革命を起こし、人々の食と暮らしを豊かにすることを目指しています。