アクシーズJP:1381

時価総額
¥229.8億
PER
16.4倍
鶏肉製造販売と外食、再生可能エネルギーの事業の有力企業。無投薬飼育と全直営肥育、レンダリングでの飼料再資源化、唐揚やチキンナゲット等の当日加工食品を展開。連結子会社7社、関連会社1社体制。九州中心に国内展開。

事業内容

アクシーズは、飼料の製造から種鶏・雛の生産、ブロイラー(鶏)の肥育、鶏肉の加工・加工食品の製造、さらには外食店経営や再生可能エネルギーの供給まで、鶏肉に関わる一貫した事業を行っています。同社は「安全で新鮮な鶏肉」を軸に、家庭向けの生鮮鶏肉や唐揚げ・ナゲット等の加工食品を主力商品として販売しています。

主要な顧客は一般消費者や小売・卸売業者、外食を利用する消費者であり、収益は鶏肉の生産販売と加工食品の販売、そしてフランチャイズ運営から得られる外食事業の売上が中心です。同社は生産から加工までを自社で統合することで安定供給と品質管理を図り、エネルギー事業や副産物の再利用で収益源の多角化も進めています。

事業は主に「食品」「外食」「エネルギー」の三つのセグメントで構成されており、食品では無投薬飼育や直営肥育による生鮮鶏肉と、それを原料にした加工食品を展開しています。外食ではケンタッキーフライドチキンのフランチャイズ運営を行い、エネルギーではバイオマス由来などの再生可能エネルギーを供給するとともに、ゼオライト製品や土壌改良材などの副業も手掛けています。

経営方針

同社は中期的に営業利益や経常利益の向上を目指しています。具体的な数値目標は開示されていないものの、製造・販売量の安定的拡大と人材確保・育成を中長期の柱と位置づけ、種鶏・孵卵・肥育・加工工場といった既存施設の見直しと新規設備の取得によって生産能力を強化することで業界シェア拡大を図っています。とりわけ飼料工場を中心とした地域展開を想定し、一貫体制を維持しながら量的拡大で利益改善を達成することを目指しています。

同社は飼料の自社製造から加工までを一貫して行う体制を差別化の核とし、品質管理と安定供給に重点投資しています。具体的施策としては、独自設備への投資や衛生・品質管理体制の強化、飼育環境の制御技術導入により「安全で鮮度の良い鶏肉」を低価格で提供することを目指しています。また、加工食品(唐揚げやナゲット等)を主力とする販売チャネルの強化や、副産物の再利用や再生可能エネルギー供給による収益の多角化も進めています。

新市場開拓や事業拡大については、外食事業のフランチャイズ運営の拡充や加工能力の増強を通じて販売量を確保し、売上源を多様化する計画です。飼料価格上昇や供給網の不安定化といった外部リスクを踏まえ、販売価格の適正化と生産性向上でマージンを守る施策を実行します。加えて、再生可能エネルギーや土壌改良材など既存の副事業を活用して新たな市場への入り口を広げる方針です。

同社は技術革新にも注力しており、科学的な実験・研究や飼育環境のコントロール開発を通じて生産効率と品質を高める取り組みを進めています。具体的には無投薬飼育や検査体制の強化、トレーサビリティの整備といった品質保証策の導入、さらに工程の自動化や独自設備による省人化でコスト削減を図ることを目指しています。人材面では新卒・中途の採用強化と現場教育の充実を合わせて進め、技術導入後の運用力を高める方針です。