トーハンJP:E02538株価

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出版物流通の最大手。書籍・雑誌の卸売事業を主力に、書店チェーンや教育・音楽用品販売も展開。子会社31社・関連会社11社を擁し、物流、情報システム、リース・金融サービスまで手がける。日本全国に加え台湾・フランスでも事業を運営。

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事業内容

トーハンは日本最大級の出版取次会社として、出版社から書店へ書籍・雑誌を流通させる事業を中核としています。書籍や雑誌の卸売業務に加え、教育用品や音楽関連商品の販売も手がけており、出版業界における重要な流通インフラを担っています。同社は全国の書店ネットワークを通じて、出版物を消費者に届ける役割を果たしています。

同社の主要顧客は全国の書店や図書館で、出版社から仕入れた商品を卸売りすることで収益を上げています。ブックファースト、八重洲ブックセンター、三洋堂書店といった大手書店チェーンを子会社として抱えており、卸売業務と小売業務の両方から収益を得る構造となっています。また、台湾にも進出するなど海外展開も進めています。

事業は出版流通事業と不動産事業の2つの柱で構成されています。出版流通事業では、書籍・雑誌の卸売に加えて物流サービスや情報システム提供、リース・金融サービスなど関連事業も展開し、出版業界の総合サービス企業として機能しています。不動産事業では、保有する不動産の賃貸や管理業務を行い、安定収益源として事業を支えています。

経営方針

トーハンは2024年度から新たな中期経営計画「BEYOND」をスタートさせ、出版流通業界の構造改革を主導しています。同社は「シン・出版流通モデル」の実現を掲げ、輸配送から情報インフラ、取引構造に至るまでの抜本的改革に取り組んでいます。特に注目すべきは、競合他社の撤退を受けて大手コンビニエンスストア向け雑誌配送を引き継ぎ、国内雑誌流通の約7割を担う体制を構築したことです。この規模拡大を収益向上につなげるため、売上維持拡大に向けた商品開発やキャンペーン展開に注力しています。

重点投資分野として、持続可能な物流システムの構築を掲げています。同社は新設した「サステナブル・ロジスティクス開発室」を通じて、高騰する運賃対策として配送コースの集約や輸送手段の見直しを進めています。また、書店経営支援を目的とした雑誌返品の現地古紙化推進や、受発注業務を集約するコンタクトセンターの新設により、営業サポート体制を強化し、書店の収益改善支援に差別化戦略の軸足を置いています。

新市場開拓では、小型書店開業支援パッケージ「HONYAL」の拡大により、失われつつある人と本の接点再生を図っています。無書店自治体をはじめとする地方自治体や地元企業との連携出店を通じて、地方創生と書店マーケットの維持・拡大を同時に実現する戦略を展開しています。さらに、事業領域の拡大として不動産事業の強化を進めており、旧本社跡地のオフィス棟が2025年度中の満室稼働決定など、収益基盤の多角化を図っています。

技術革新への取り組みとしては、マーケットイン型出版流通の拡大と小ロット印刷体制の整備を推進し、市場ニーズに合わせた適時適量出荷システムの構築を目指しています。また、グループ会社のマリモクラフトを中心としたキャラクタービジネスでは、海外市場展開を加速させており、サウジアラビアへのセレクトショップ出店計画など、グローバル展開による成長機会の創出にも積極的に取り組んでいます。