川澄化学工業JP:E02310株価

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血液・血管内及び体外循環関連の医療機器・医薬品メーカーの有力企業。血液バッグ、ダイアライザー(人工腎臓)、ステントグラフトなどが主力製品。国内3工場とタイ子会社で生産体制を構築。米国・中南米・カナダ・欧州に販売拠点を展開。

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事業内容

川澄化学工業は、血液・血管関連と体外循環関連の医療機器・医薬品を製造・販売する医療機器メーカーです。同社の主力製品は、血液バッグや採血キット、輸液セット、人工腎臓(透析装置)、血液浄化用機器など、主に血液処理に関わる医療機器を幅広く手がけています。これらの製品は医療現場で不可欠な役割を果たしており、特に透析治療や輸血、血管治療の分野で重要な位置を占めています。

同社の収益構造は、国内外の医療機関への製品供給が中心となっています。国内では販売代理店を通じた流通網により病院や医療機関に製品を提供し、海外では子会社や現地パートナーを活用してグローバル展開を進めています。特に米国・中南米・カナダ地域は子会社のカワスミラボラトリーズアメリカが、欧州地域は本体が直接販売を行う体制を築いています。

同社の事業は大きく「血液及び血管内関連」と「体外循環関連」の2つのセグメントに分かれます。血液・血管関連では血液バッグ、成分採血キット、ステントグラフトなどを、体外循環関連では人工腎臓、血液回路、人工心肺用回路などを製造しています。生産体制は国内3工場(三重、佐伯、野津)とタイ子会社による国際分業体制を構築し、コスト効率と品質管理の両立を図っています。

経営方針

川澄化学工業は、2021年3月期を最終年度とする中期経営計画において、売上高220億円、営業利益10億円の達成を目標に掲げています。同社は「世界を舞台にオリジナリティで存在感を持つ企業」という長期ビジョンのもと、構造改革による収益力強化と新事業分野での成長を両輪とした戦略を推進しています。不採算事業からの撤退を進める一方で、血管内治療分野や消化器分野など成長が期待される領域に経営資源を集中配分し、企業体質の抜本的な改善を図っています。

血管内治療や内視鏡治療などの低侵襲治療分野を重点投資領域と位置づけ、新製品開発による収益基盤の確立を進めています。2018年に製造販売承認を取得した「川澄ダックビル胆管ステント」に続き、2019年には「川澄ジャバラ大腸ステント」の承認も取得しました。これらの製品は同社独自の技術により開発されたもので、従来品にはない特長を持つ差別化製品として市場投入を進めています。また、住友ベークライトとの資本業務提携により、ポリマー技術の活用や次世代医療機器の共同開発にも取り組んでいます。

新市場開拓では、国内外での販売力強化を積極的に推進しています。国内では成長分野における専門性の高い情報提供体制を構築し、海外ではステントグラフトをイタリアやドイツなど欧州市場での販売拡大を計画しています。組織面では事業分野別の組織体制への改編により、販売戦略の立案から実行までを一貫して行える体制を整備しました。営業拠点については東京・大阪・福岡の3拠点への集約を完了し、効率的な営業活動を可能にしています。

技術革新への取り組みでは、神奈川県川崎市キングスカイフロントに新研究開発拠点を建設し、2021年10月の稼働を予定しています。この新拠点では開発業務と本社機能を集約し、製品開発から市場投入までの期間短縮を図ります。研究開発面では血管外科・消化器分野を主力として、患者様の身体的負担が少ない先端医療機器の開発に注力し、時代とともに変化する医療ニーズに応える製品の創出を目指しています。