岩手日報社 (E00701) 株価

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地方新聞事業の有力企業。岩手県内で日刊紙「岩手日報」の発行・販売を主力とし、広告掲載、折込広告、各種印刷サービスを展開。電子新聞「岩手日報デジタル版」やスマートフォンアプリ「いわぽん」でデジタル化推進。岩手県中心に事業展開。

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事業内容

岩手日報社は、岩手県内で日刊紙「岩手日報」の発行・販売を主力事業とする地域新聞社です。同社は新聞事業を軸として、広告掲載、出版、印刷サービス、さらには文化・教育・スポーツ振興を目的とした各種イベント事業まで幅広く手がけています。連結子会社3社と共に、地域の発展に寄与する報道機関としての役割を担っています。

同社の収益構造は、新聞販売による売上と広告収入が柱となっています。「岩手日報」は主に県内の販売店を通じて読者に戸別配達されており、新聞の記事と広告の割合は7対3となっています。広告事業では専属代理店の岩手日報広告社などを通じて、全段広告や記事下広告、求人・慶弔広告などを取り扱い、安定した広告収入を確保しています。

事業セグメントは販売、広告、折込、その他の4部門で構成されています。折込部門では新聞への広告チラシの折込サービスを提供し、東北7県や首都圏からの配布依頼も受けるまでに事業を拡大しています。その他部門では一関・盛岡間駅伝などの定期催事の主催・後援、電子新聞「岩手日報デジタル版」やスマートフォンアプリの提供、文芸誌「北の文学」などの出版事業も展開し、新たな収入源の開拓に取り組んでいます。

経営方針

岩手日報社は財務基盤の強化を最重要課題として位置づけ、2025年度から本格的な多角経営戦略を推進しています。同社は当面3カ年の中期経営計画を策定し、経営基盤の再構築を図る方針です。2025年度には新社屋構想と現社屋跡地の利活用を含む不動産事業を本格展開するため、総務局内に経営企画部門を新設します。2028年竣工予定の新社屋建設プロジェクトは、築60年を超えた本社屋の老朽化対応として重要な投資案件となっています。

同社の差別化戦略は、デジタル統合とニッチ分野での専門性強化に重点を置いています。編集局は2025年度から紙とデジタルを横断する統合編集を開始し、速報性を重視した「岩手日報オンライン」を新たに開設してマネタイズ体制を整備します。教育分野では「プラス日報」が県内小中学校の約4割まで普及しており、さらなるシェア拡大を目指しています。総合ビジネス局では昨年度に着手したM&A事業や高齢者見守り事業の仲介を発展させ、地域密着型の新サービスを拡充しています。

新市場開拓では、政府・自治体の地域デジタル化支援策を積極的に活用する戦略を採用しています。同社はこれらの補助金や施策をコスト負担軽減と変革推進の好機と捉え、迅速なデジタル対応を進めています。販売局は戸別配達網の維持と販売店再編を通じて紙の部数減に歯止めをかけるとともに、デジタル版の普及拡大に注力し、紙媒体に偏らない多様な収益基盤の構築を急いでいます。

技術革新への取り組みでは、制作センターの生産能力を最大限に活用しながら、デジタル収益の拡大を喫緊の課題として推進しています。同社は新聞販売減と広告収入減という業界共通の課題に対し、オンライン領域での存在感を高めることで対応する方針です。2016年完成の制作センターの借入金返済が2030年3月まで続く中、安定した資金繰りを維持しながら、紙面の価値を保持しつつデジタル変革を進める二段構えのアプローチを採用しています。

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