メタウォーターJP:9551

時価総額
¥1427.3億
PER
15.8倍
環境エンジニアリング事業やシステムソリューション事業、運営事業、海外事業を展開し、浄水場や下水処理場向けの設備設計・建設・保守を手がける。

事業内容

メタウォーターは、4つの事業セグメントを持つ企業です。まず、「環境エンジニアリング事業」では、水環境事業と資源環境事業を展開しています。具体的には、国内の浄水場や下水処理場、資源リサイクル施設向けの機械設備の設計、建設、保守、維持管理を行っています。このセグメントには、株式会社三東が関係会社として関与しています。

次に、「システムソリューション事業」では、システムエンジニアリング事業とカスタマーエンジニアリング事業を展開しています。主に国内の浄水場や下水処理場向けの電気設備の設計、製造、保守、維持管理を行っています。関係会社には、株式会社エス・アイ・シーや株式会社あけぼのエンジニアリングが含まれます。

「運営事業」では、国内の浄水場、下水処理場、資源リサイクル施設の運営を行っています。メタウォーターサービス株式会社やウォーターネクスト横浜株式会社などがこのセグメントに関与しています。これにより、施設の効率的な運営と管理をサポートしています。

最後に、「海外事業」では、海外の浄水場や下水処理場向けの施設や設備の設計、建設、保守、維持管理を行っています。また、民需事業も展開しています。関係会社には、METAWATER USA, INC.やAqua-Aerobic Systems, Inc.などが含まれ、グローバルな展開を支えています。

経営方針

メタウォーターは、2027年度を最終年度とする「中期経営計画2027」を策定し、成長戦略を推進しています。この計画では、受注高2,000億円以上、売上高2,000億円、営業利益130億円を目標とし、全社を挙げて取り組んでいます。特に、環境エンジニアリング、システムソリューション、運営、海外の4つの事業セグメントにおける成長戦略を強化しています。

環境エンジニアリング事業では、水環境と資源環境の両分野で、温室効果ガス排出削減に貢献する製品やシステムの開発を進めています。また、資源リサイクル施設の更新需要に対応し、地域貢献を推進しています。システムソリューション事業では、電気設備の更新需要に対応し、ICTを活用した業務効率化を図っています。

運営事業では、国内の人口減少や自治体の技術者不足に対応するため、「ウォーターPPP」を活用した新たなビジネスモデルを推進しています。海外事業では、欧米市場を戦略エリアとし、再生水市場や高度な処理プロセスへの対応を強化しています。アジア市場では、現地パートナーとの連携を強化し、差別化技術の拡販を目指しています。

さらに、メタウォーターは企業価値向上に向けた投融資戦略を展開しています。新技術や強みのある分野の強化に向けた研究開発投資や、国内外のアライアンスを積極的に推進しています。また、DX推進や健康経営の認定を取得し、持続可能な未来の実現を目指しています。