北海道瓦斯JP:9534

時価総額
¥666.9億
PER
6.3倍
ガスの製造・供給・販売、電力の発電・販売、LPG販売、エネルギーサービス事業などを手がける企業。

事業内容

北海道瓦斯は、ガス、電力、エネルギー関連の3つの主要な事業セグメントを持っています。

ガス事業では、札幌市、小樽市、函館市、千歳市、北見市を中心にガスの製造、供給、販売を行っています。LNGの出荷や輸送は北海道LNG株式会社が担当し、ガスの販売に関する業務は北ガスサービス株式会社が行っています。

電力事業では、北海道内での電力の発電と販売を行っています。北ガスジェネックス株式会社は太陽光発電を行い、苫小牧バイオマス発電株式会社は木質バイオマス発電を行っています。

エネルギー関連事業では、札幌市や函館市周辺で簡易ガス事業やLPGの販売を行っています。また、ガス機器の販売や貸付、冷温熱の供給事業も展開しています。エナジーソリューション株式会社や北海道熱供給公社が関連する事業を担っています。

その他の事業として、北ガスサービス株式会社はビジネスサポートやシステム機器の販売を行い、北ガスジープレックス株式会社は不動産業を手がけています。

経営方針

北海道瓦斯は、2050年以降のカーボンニュートラル時代を見据えた成長戦略「Challenge2030」を推進しています。この中期経営計画では、2030年を中間点と位置付け、エネルギーと環境の最適化による快適な社会の創造を目指しています。特に、環境変化に対応しながら、持続可能な成長を実現するための3つの主要施策に注力しています。

第一の施策は、総合エネルギーサービス事業の進化です。北海道瓦斯は、ガスと電力の顧客基盤を拡大し、LNG販売の新規需要を積極的に取り込んでいます。また、エネルギーマネジメントシステムの標準化を進め、省エネの拡大とエネルギー利用の最適化を図っています。ガススマートメーターの導入も進め、顧客の利便性と安全性を向上させています。

第二の施策は、カーボンニュートラルへの挑戦です。再生可能エネルギーの地産地消を推進し、地域と連携した環境価値の創出と活用を目指しています。また、次世代技術の実証を通じて、将来のカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを進めています。これにより、持続可能なエネルギー供給を実現し、地域社会に貢献しています。

第三の施策は、デジタル技術の活用による事業構造変革です。情報プラットフォーム「Xzilla」を活用し、事業に関するデータを統合・分析することで、顧客サービスの向上と業務プロセスの改革を進めています。これにより、持続可能で効率的な事業構造を構築し、戦略分野へのリソース配分を最適化しています。

北海道瓦斯は、これらの施策を通じて、2030年度までに連結売上高2,000億円、連結営業利益160億円を目指しています。また、自己資本比率50%超を維持し、持続可能な成長を実現するための基盤を強化しています。これにより、地域社会と共に持続可能な未来を築くことを目指しています。