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NSユナイテッド海運JP:9110
事業内容
NSユナイテッド海運は、主に海運業とその関連事業を展開しています。同社は、外航海運事業を中心に運賃、貸船料、運航手数料を収受しています。これにより、国際的な貨物輸送を支えています。
同社の子会社や関連会社は、外航海運事業において重要な役割を果たしています。具体的には、外航船舶の貸渡業を行う会社が47社あり、NEW HARVEST S.A.やHIGHLAND MARITIME S.A.などが含まれます。また、船舶管理業や海運仲立業を行う会社も7社存在します。
内航海運事業も同社の重要なセグメントです。ここでは、国内の貨物輸送を担う会社が10社あり、NSユナイテッド内航海運やNSユナイテッドタンカーなどがその一部です。これにより、国内物流の効率化を図っています。
その他の事業として、情報サービス業を行う会社が2社あります。NSユナイテッドシステムやNSユナイテッドビジネスがこれに該当し、情報技術を活用したサービスを提供しています。これにより、海運業務の効率化を支援しています。
また、日本製鉄株式会社はNSユナイテッド海運の重要な関係会社であり、同社との継続的な緊密関係が事業運営において重要な役割を果たしています。これにより、安定した事業基盤を築いています。
経営方針
NSユナイテッド海運は、誠実で良質な海上輸送サービスを通じて社会の発展に貢献することを基本理念としています。同社は、信用・信頼を重視し、安全運航と環境保全に努めることで、企業価値の向上を目指しています。また、顧客の要請に即応し、自己変革を推進することで、さらなる進歩を追求しています。
同社の中期経営計画『FORWARD 2030 Ⅱ』では、2030年に向けたビジョンとして「クリーンでサステナブルな海上輸送における必要不可欠な存在」を掲げています。カーボンニュートラルへの取り組みを通じて、持続的な成長と企業価値の最大化を図ることを目指しています。
具体的な成長戦略として、NSユナイテッド海運は新規成長事業領域の拡大と既存中核事業領域の深化を掲げています。これを支えるために、人的資本戦略やDX戦略を強化し、サステナビリティへの取り組みを一層推進しています。
環境対応の一環として、同社は2050年カーボンニュートラル実現に向けたGHG削減目標を設定しています。メタノール二元燃料船やバイオ燃料、アンモニア燃料船の導入を進め、2030年までにGHG年間排出量を2019年比で25%削減することを目指しています。
財務目標として、2027年度までに営業利益200億円、ROE10%以上を達成することを掲げています。これにより、ネットD/Eレシオ1.0倍以下を維持しつつ、株主資本コストを上回る利益成長を実現することを目指しています。
投資計画では、2030年までに3,000億円規模の投資を実行し、収益の安定性強化と中長期的な利益成長を目指しています。特に、メタノール二元燃料船など新燃料船への投資を重視し、顧客の環境対応と脱炭素化プロセスに貢献することを目指しています。