大宝運輸JP:9040

時価総額
PER
総合物流業の有力企業。貨物運送と倉庫による集荷・保管・流通加工・配送の一貫物流サービスを展開。非連結子会社の賃貸事業を当事業年度中に廃止。愛知県に支店9、三重県に支店1、物流センターは愛知8か所・三重1か所、営業区域は愛知・岐阜・三重・静岡。

事業内容

大宝運輸は物流業を主力とする企業です。貨物運送と倉庫保管を中心に、輸送から保管、配送までを一貫して提供しています。

同社の主要顧客は食品や日用品を扱う小売・卸売業やメーカーなどの消費財関連企業で、輸送と倉庫サービスが収益の柱になっています。整備工場による車検・修理や損害保険代理業、三好支店での太陽光発電も補助的な収入源になっています。

同社の事業は貨物運送事業、倉庫事業、その他事業の三本柱で構成されています。貨物運送では愛知・岐阜・三重・静岡を営業区域に一般貨物輸送や利用運送を行い、倉庫事業では愛知と三重に複数の物流センターを置き集荷・保管・流通加工・配送までの一貫サービスを提供しています。その他事業では民間車検工場での整備や保険代理、太陽光発電を手掛けています。

経営方針

同社は中規模の物流会社として「長期安定的な事業継続と成長、利益の確保」を経営目標に掲げ、営業収益および営業利益を主要な経営指標としています。顧客ニーズの変化に柔軟に対応しながら、輸送から保管、配送まで一貫した良質な物流サービスを安定供給することで企業価値の向上を図ることを目指しています。特定の数値目標は開示されていませんが、地域密着の基盤を強化しつつ長期的に収益性を高めることを狙いとしています。

重点投資分野として同社は物流センターの運営や一貫物流システムの構築、温度帯別の物流や調達物流、産業廃棄物のリサイクルといった分野に注力しています。差別化策としては愛知・三重に置く複数の物流センターを活用した集荷・保管・流通加工・配送の一貫提供や、引越・工場移転・機械据付などの特殊技術サービス拡大で他社と異なる付加価値を打ち出しています。三好支店での太陽光発電や整備工場での車検・修理、保険代理といった補助的な収入源も収益の安定化に寄与しています。

新市場開拓や事業拡大については、愛知・岐阜・三重・静岡を中心とした地域密着戦略を基盤に、提携による広域化や共同物流の推進で営業エリアとサービス範囲を拡大する計画です。顧客は食品や日用品を扱う小売・卸売やメーカーが中心であり、これら消費財関連向けにワンストップの物流提案を強化して受注を伸ばす狙いがあります。また配送曜日・時間帯の見直しや待機時間短縮で効率化を図り、顧客と協働して料金の適正化を進める施策も実行しています。

技術革新への取り組みでは、安全教育の充実と管理精度の向上を進め、2024年の時間外労働規制対応を見据えた業務改善を行っています。配車や倉庫の管理におけるシステム導入とデータ活用でルート効率化や在庫回転の改善を図り、待機時間短縮や作業時間の見える化を進めることで社員の働きやすさとサービス品質の両立を目指しています。併せて環境保全活動も継続し、地域に根ざした持続可能な物流体制を構築しようとしています。