西武ホールディングスJP:9024

時価総額
¥1.58兆
PER
47.8倍
不動産開発やプリンスホテル運営、西武鉄道の鉄道事業、埼玉西武ライオンズの運営など多岐にわたる事業を展開。

事業内容

西武ホールディングスは、多様な事業セグメントを持つ企業グループです。主な事業には、不動産事業、ホテル・レジャー事業、都市交通・沿線事業、その他の事業があります。これらの事業を通じて、お客様の行動と感動を創り出すことを目指しています。

不動産事業では、開発・賃貸業、投資運用業、マネジメント業などを展開しています。具体的には、商業施設や賃貸マンションの運営、駅構内の店舗運営、オフィスビルの管理などを行っています。西武リアルティソリューションズが主要な役割を担っています。

ホテル・レジャー事業では、国内外でのホテル運営やスポーツ施設の管理を行っています。プリンスホテルブランドを活用し、日本国内外でホテルチェーンを展開しています。また、西武園ゆうえんちや横浜・八景島シーパラダイスなどのレジャー施設も運営しています。

都市交通・沿線事業では、西武鉄道が東京都と埼玉県で鉄道サービスを提供しています。西武バスは路線バスの運行を行い、沿線生活サービスとして駅ナカコンビニ「トモニー」の運営も行っています。スポーツ施設の運営もこのセグメントに含まれます。

その他の事業には、伊豆箱根エリアでの鉄道やバスの運行、プロ野球球団「埼玉西武ライオンズ」の運営、横浜アリーナの管理などがあります。また、新規事業の創出にも取り組んでいます。これらの事業を通じて、地域社会に貢献しています。

経営方針

西武ホールディングスは、2035年を見据えた長期戦略「Resilience & Sustainability」を掲げています。この戦略は、不動産事業を核に、社会的価値と企業価値の最大化を目指すものです。具体的には、「安全・安心とともに、かけがえのない空間と時間を創造する」企業グループを目指しています。

同社は、持続的な成長を実現するために、不動産事業を中心に据えた成長戦略を推進しています。2025年から始動した不動産4社体制により、「保有」と「キャピタルリサイクル」の両輪での成長を目指します。新規物件の取得や開発を継続し、資産の流動化を進めることで、不動産価値の最大化を図ります。

ホテル・レジャー事業では、インバウンド需要の取り込みや値上げを通じて収益性を向上させる方針です。国内外でのホテル運営を拡大し、顧客ロイヤルティを高めるための会員プログラムを活用します。また、品川プリンスホテルのバリューアップ投資を実施し、さらなる収益力の向上を目指します。

西武ホールディングスは、企業価値向上に寄与する成長投資を優先しつつ、株主還元の安定性を確保します。累進配当を実現し、収益向上を通じた増配を目指します。また、自己株式取得を実施し、バランスシートの状況に応じて機動的に対応します。

同社は、コーポレート・ガバナンスの強化にも注力しています。取締役会と経営会議の役割を再定義し、運用の見直しを行っています。また、筆頭株主との関係を見直し、完全子会社化を検討するなど、企業運営の基盤を強化しています。

西武ホールディングスは、2035年度に営業利益1,000億円以上を目指し、ROEやROAなどの財務KPIを設定しています。これらの指標を達成するために、資本効率や最適資本構成を重視し、持続可能な成長を追求します。