日神グループホールディングスJP:8881

時価総額
¥338億
PER
10.9倍
不動産の企画・販売、管理、建設を手がけ、分譲マンションや戸建住宅の開発、建設資材のリース、管理業務に伴うリフォームなどを展開。

事業内容

日神グループホールディングスは、不動産の企画・販売、管理、建設を主な事業とする企業グループです。グループは親会社である日神グループホールディングスと20の子会社で構成されています。事業は主に不動産事業、建設事業、不動産管理事業、その他の4つのセグメントに分かれています。

不動産事業では、日神不動産株式会社が分譲マンションの企画・販売や不動産の賃貸を行っています。また、日神不動産投資顧問株式会社は不動産ファンドの組成・運用を手がけ、株式会社リコルドは戸建住宅の開発・販売を行っています。

建設事業においては、多田建設株式会社がマンションの建築や土木工事を担当しています。さらに、株式会社シンコーは建設資材のリースを行い、建設プロジェクトをサポートしています。

不動産管理事業では、日神管財株式会社がマンションの共用部分やビルの管理、賃貸物件の管理受託を行っています。これに加え、リフォームや大規模修繕工事も手がけています。日神ライフサポート株式会社は管理員の派遣を行い、管理業務を支援しています。

その他の事業としては、日神ファイナンス株式会社が少額の新規貸付を行っていますが、事業規模は縮小傾向にあります。このように、日神グループホールディングスは多岐にわたる不動産関連サービスを提供しています。

経営方針

日神グループホールディングスは、信用を重視し、有能な人材の育成を通じて豊かな生活環境を創造し、社会貢献を目指しています。同社は「総合不動産・建設業」として、住みやすさの提供に加え、資産形成や投資家向けの安定的な投資対象の創出を図っています。

不動産業界は地価や建設コストの高止まり、労働時間規制による工期の長期化、人手不足などの課題に直面しています。日神グループは、売上拡大、収益力向上、人材確保と育成を重要課題とし、これらの課題に取り組んでいます。

不動産事業では、首都圏での需要を背景に、コンパクトマンションやワンルームマンションを主力商品とし、コスト削減を図りながら売上拡大を目指しています。また、不動産証券化事業では、私募REIT向けの賃貸用不動産開発を推進し、収益の安定化を図っています。

建設事業では、多田建設がマンション建設に強みを持ち、近畿圏や九州、東北での事業展開を進めています。建設費高騰に対しては、利益率の高い工事の選別受注や集中購買を推進し、コスト管理を強化しています。

不動産管理事業では、AIやワークフローシステムを活用し、業務効率化を図っています。マンション開発や投資用アパート開発も順調に進行しており、売上拡大を見込んでいます。人材確保と育成にも注力し、資格取得支援を強化しています。

日神グループは、株主への利益還元を重視し、適正配当を行う方針です。資本コストや資本収益性を意識した経営を実践し、企業価値の向上を目指しています。