コスモスイニシアJP:8844

時価総額
¥400.8億
PER
6.2倍
レジデンシャル事業で「イニシア」シリーズの新築・リノベーションマンション販売、ソリューション事業で「コスモグラシア」などの収益不動産販売、宿泊事業で「MIMARU」ホテル運営、工事事業でオフィス内装工事を展開。

事業内容

コスモスイニシアは、主に4つの事業セグメントを展開しています。まず、レジデンシャル事業では、新築マンション「イニシア」やアクティブシニア向けの「イニシアグラン」、新築一戸建「イニシアフォーラム」の開発・販売を行っています。また、リノベーションマンション「イニシア&リノベーション」の中古ストック再生・販売も手がけています。

次に、ソリューション事業では、収益不動産の開発・販売を行っています。具体的には、「コスモグラシア」や「クロスシー」の開発・販売、及び「コスモリード」や「リードシー」の中古ストック再生・販売を行っています。また、マンションの転貸やオフィスビル、シェアオフィス「MID POINT」、シェアレジデンス「nears」の賃貸管理・運営も行っています。

宿泊事業では、アパートメントホテル「MIMARU」を中心に宿泊施設の開発・販売を行っています。また、アウトドアリゾート「ETOWA」の企画・運営も手がけています。これに加え、連結子会社のコスモスホテルマネジメントが「MIMARU」のホテル施設運営を担当しています。

最後に、工事事業では、連結子会社の株式会社GOOD PLACEがオフィス移転・内装工事、建築・リノベーション工事、マンションギャラリー設営工事などを行っています。これらの事業を通じて、コスモスイニシアは多角的な不動産関連サービスを提供しています。

経営方針

コスモスイニシアは、1974年の創業以来、10万戸を超える新築マンションの供給実績を持ち、事業を多角化しています。新築一戸建てやリノベーションマンションの供給、収益不動産の開発・再生、不動産賃貸管理、アパートメントホテルの開発・運営などを展開しています。社会の変化に対応し、多様化する不動産ニーズに応える商品・サービスを提供し、企業価値の向上を目指しています。

同社の中期経営計画「中期経営計画2026」では、事業・財務基盤の強化、新たな事業創造、ESG経営の実践を重点テーマとしています。具体的な目標として、営業利益110億円、営業利益率7.2%、期末自己資本比率30%を掲げています。これらの目標は、当初の計画よりも前倒しで達成を目指しており、企業の成長を加速させる意欲を示しています。

成長戦略として、コスモスイニシアは事業ポートフォリオの構築を進めています。リノベーションマンションや収益不動産の販売、ホテル施設の運営を成長のドライバーとし、事業の拡大を図ります。また、宿泊事業では2030年までに運営室数を3,000室に拡大する計画を立て、運営受託と自社開発を両輪に事業を拡大しています。

レジデンシャル事業では、新築分譲住宅とリノベーションマンションのブランド「INITIA」を統合し、ブランド価値の向上を追求しています。新築マンションにおける全住戸ZEH-M Orientedの採用や地域コミュニティ形成を通じて、ESG経営を実践しています。これにより、持続可能な社会の実現に貢献しつつ、収益性の向上を目指しています。

ソリューション事業では、多様なアセットタイプの収益不動産販売を行い、独自の不動産運営コンテンツとのシナジー効果を活用しています。中古ストック再生やコミュニティ形成に寄与する不動産コンテンツの開発・展開を通じて、ESG経営を推進し、事業の拡大と収益性の向上を図っています。

宿泊事業では、都市型アパートメントホテル「MIMARU」のブランド力を強化し、家族・グループでの中長期滞在ニーズに応えています。新規案件への投資を再開し、アクセスの良い都市部を中心に事業を拡大しています。また、外国人採用やアウトドアリゾート「ETOWA」の展開を通じて、ESG経営を実践しています。

工事事業では、空間設計・デザイン力の強化を進め、ファシリティ領域や建築領域での事業拡大を目指しています。環境配慮型商品の活用を通じて、環境負荷の低い事業展開を推進し、ESG経営を実践しています。これにより、持続可能な社会の実現に貢献しています。