イー・ギャランティJP:8771

時価総額
¥812.4億
PER
22.9倍
信用保証事業を展開し、事業法人向け保証サービスや金融法人向け保証サービスを提供する企業間取引の信用リスク受託。

事業内容

イー・ギャランティは、信用保証事業を主な事業セグメントとして展開しています。同社は、企業間取引で発生する各種債権の未回収リスクを受託し、信用保証を提供しています。これにより、企業が取引先の倒産リスクを軽減することが可能です。

同社は、全国に営業拠点を持ち、地方銀行や大手金融機関、商社、リース会社、信用金庫などと提携し、広範な販売網を構築しています。このネットワークを活用し、全国の企業に対して信用リスク受託の拡大を図っています。

イー・ギャランティは、信用リスクを受託する際に、企業信用情報を基にリスクを分析・審査します。これにより、リスクを数多くのファンドや金融機関に流動化し、リスクの移転を実現しています。これにより、同社はマーケットメーカーとしての役割を果たしています。

同社の提供するサービスには、「事業法人向け保証サービス」と「金融法人向け保証サービス」があります。事業法人向けでは、売上債権や輸出債権の未回収リスクを受託し、包括保証や個別保証を提供しています。これにより、企業は未回収リスクを最小限に抑えることができます。

金融法人向け保証サービスでは、金融機関が保有する各種債権の信用リスクを受託します。このサービスは「リスク・マーケット・サービス(RMS)」と呼ばれ、金融機関の信用リスクを流動化する市場を提供しています。これにより、金融機関は新たな取引先へのサービス提供が可能となります。

経営方針

イー・ギャランティは、信用保証事業を中心に成長戦略を展開しています。同社は、企業間取引における信用リスクを受託し、企業が取引先の倒産リスクを軽減できるよう支援しています。これにより、企業の新たな挑戦を促進し、活力ある社会の成長に貢献することを目指しています。

同社の中期経営計画「Accelerate2028」では、信用リスクの引受力向上と資源投入を通じて、加速度的な成長を目指しています。具体的には、独自の企業データベースを活用したリスク引受の強化や、営業資源の増加とデジタル化による効率的な売上増加を図っています。また、新チャネルと新商品の投入により顧客基盤の拡大を進めています。

さらに、イー・ギャランティは、信用情報データベースの拡充を通じて審査力を強化し、データベースを活用した事業展開を推進しています。これにより、信用リスクを定量的・定性的に分析し、柔軟な価格設定を行うことで、信用リスク受託の拡大を図っています。

同社は、契約継続率と増額率の向上にも注力しています。既存顧客へのサービス充実や保証機能以外の付加価値を高めることで、顧客満足度を向上させ、契約の維持と増額依頼の増加を目指しています。また、バックオフィス体制の強化とシステム化を進め、契約数の増加に対応しています。

デジタル技術を活用したスムーズなサービス提供も重視しており、WEB商品投入による顧客基盤の拡大や審査速度の向上を図っています。これにより、異なる事業環境にある企業がリスクを回避したいときに、いつでもどこでも同社のサービスを利用できる環境を整えています。

イー・ギャランティは、営業資源の増加と営業活動の効率化を通じて顧客の裾野を拡大し、保証サービスの需要増加に対応しています。また、保証対象債権の拡大や周辺事業への進出を通じて、新たな価値創造を行い、事業規模の拡大を目指しています。

株主還元の強化と資本効率の向上も重要な課題としており、配当性向50%以上を目標に累進配当を継続しています。さらに、成長投資の拡大を通じて、企業間取引のクレジットリスク受託の市場開拓を進め、ブランド構築を図っています。