三愛オブリJP:8097

時価総額
¥1382.7億
PER
14.4倍
石油製品販売、化学製品製造販売、LPガス販売、航空燃料取扱、建設業など多岐にわたる事業を展開する企業。

事業内容

三愛オブリは、石油関連事業を展開しており、キグナス石油と共に揮発油、灯油、軽油、重油などの石油製品を特約店や大口需要家に販売しています。また、石油元売会社からの委託で石油製品の保管や出荷業務も行っています。三愛オブリ北陸などの関連会社も石油製品の販売を手掛けています。

化学品関連事業では、三愛オブリは洗車機用ワックスや撥水コートなどの自動車関連商品、防腐・防黴剤、防災商品などの化学製品を販売しています。三愛理研はこれらの化学製品の製造と販売を担当しています。

ガス関連事業において、三愛オブリはLPガスを三愛オブリガス九州などの関連会社に販売しています。これらの会社はLPガスやガス器具を特約店や大口需要家に販売し、小売販売も行っています。また、天然ガスの販売やパイプラインの運営も行っています。

航空関連事業では、三愛オブリと三愛アビエーションサービス、KAFCが航空燃料の保管と航空機への給油業務を行っています。国内の空港で給油施設を所有し、賃貸も行っています。神戸空港給油施設は航空燃料の保管を担当しています。

その他の事業として、三愛オブリテックが建設工事の設計・施工を行い、金属表面処理業も手掛けています。三愛オブリビル管理はビル管理業を行い、ティー・アンド・ピーは損害保険代理業や庶務代行サービスを提供しています。

経営方針

三愛オブリは、経営理念「三愛精神」を基盤に、持続的な成長を目指しています。同社は「Challenge 2030」という中期経営計画を掲げ、2030年度に向けた戦略の実行と投資の加速を推進しています。この計画の第2ステージでは、新たな事業ポートフォリオの実現を目指し、変革と成長を加速させています。

同社は、石油関連事業の変革を進め、スマートフォンアプリ「Mantan」を活用した効率的なサービスステーション運営を強化しています。また、AI技術を用いた新業態の開発にも取り組んでいます。化学品関連事業では、機能化学品の拡充とサプライチェーンの強化を図り、収益拡大を目指しています。

ガス関連事業では、LPガスと天然ガスの販売拡大を進めています。特に、M&Aを通じた小売顧客の拡大や、提案型営業による顧客基盤の強化に注力しています。航空関連事業では、羽田空港を中心に給油施設の拡大を進め、安定供給を最優先に事業を拡大しています。

クリーンテック事業は、次の成長の柱として位置付けられ、半導体製造装置の洗浄事業を中心に設備投資を進めています。さらに、DXの活用を推進し、既存業務の効率化を図るとともに、新領域への投資を加速しています。これらの取り組みを通じて、三愛オブリは持続的な成長と株主価値の向上を目指しています。