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岩谷産業JP:8088
事業内容
岩谷産業は、総合エネルギー事業、産業ガス・機械事業、マテリアル事業、その他の分野において多岐にわたる事業を展開しています。これらの事業は、同社とその子会社、関連会社、及び関係会社以外の関連当事者によって構成されています。
総合エネルギー事業では、岩谷産業は主に液化石油ガス(LPG)や天然ガスの供給を行っています。これにより、家庭用から産業用まで幅広いエネルギーソリューションを提供しています。また、再生可能エネルギーの分野にも注力しています。
産業ガス・機械事業では、岩谷産業は酸素、窒素、アルゴンなどの産業ガスを供給し、これらは製造業や医療分野で広く利用されています。また、ガス関連機器や設備の販売・メンテナンスも行っています。
マテリアル事業においては、岩谷産業は化学製品やプラスチック製品の製造・販売を手掛けています。これにより、自動車、電子機器、建設など多様な産業に素材を提供し、技術革新を支えています。
その他の分野では、岩谷産業は食品、畜産、金融、保険、運送、保安、情報処理などの事業を展開しています。これにより、幅広いニーズに応える多角的なビジネスモデルを構築しています。
経営方針
岩谷産業は、持続可能な成長を目指し、中期経営計画「PLAN27」を策定しています。この計画のテーマは「水素エネルギー社会の実現に向けて」であり、社会課題の解決と持続的成長を目指した事業拡大を基本方針としています。具体的な数値目標として、営業利益650億円、ROE10%以上、ROIC6%以上を掲げています。
「PLAN27」では、重点施策として「水素戦略」、「脱炭素戦略」、「国内エネルギー・サービス戦略」、「海外戦略」、「非財務戦略」の5つを設定しています。これにより、投資や人材などのリソースを効果的に活用し、経営目標の達成を目指しています。また、利益成長に応じた配当の増加を計画し、2027年度には配当性向20%以上を目指しています。
岩谷産業は、総合エネルギー事業において、M&Aを通じたLPガス直売顧客数の拡大や、エネルギー関連機器の販売強化を進めています。また、低炭素化に向けた燃料転換やカーボンオフセットガスの販売、グリーンLPガスの開発を推進しています。さらに、東南アジアを中心に新商品の開発を行い、海外事業の拡大を図っています。
産業ガス・機械事業では、データセンターやAI市場向けの拡販に注力し、脱炭素関連の水素やアンモニア設備の販売を強化しています。水素エネルギー社会の実現に向けて、CO2フリー水素サプライチェーンの事業化を推進し、脱炭素需要を着実に取り込むことを目指しています。
マテリアル事業では、ノルウェー産グリーンチタン鉱石の販売やバイオマス燃料の拡販、リサイクルPET事業を推進しています。ステンレスの販売拡大や重要鉱物資源の確保にも取り組んでいます。これらの取り組みを通じて、岩谷産業は企業価値の向上を図り、株主の期待に応えています。