神鋼商事JP:8075

時価総額
¥624.4億
PER
6.8倍
鉄鋼、アルミ・銅、原料、機械、溶接の各セグメントで多様な商品取引や製造、情報サービス、先端技術分野への投資を展開。

事業内容

神鋼商事は、国内外で多岐にわたる事業を展開しており、主に鉄鋼、アルミ・銅、原料、機械、溶接の5つの事業セグメントを持っています。これらのセグメントを通じて、関連商品の製造や情報サービスの提供、先端技術分野への事業投資を行っています。

鉄鋼セグメントでは、銑鉄や鉄鋼半製品、普通鋼鋼材、特殊鋼鋼材、建材加工製品、チタン製品、ステンレス製品などを取り扱っています。主な関係会社には、神商鉄鋼販売や森本興産などがあります。

アルミ・銅セグメントでは、銅製品やアルミ製品、非鉄金属地金・スクラップ、アルミ・マグネシウム鋳鍛造品などを取り扱っています。神商非鉄や神鋼商事メタルズなどが主要な関係会社です。

原料セグメントでは、鉄鉱石や石炭、コークス、鉄スクラップ、合金鉄、チタン原料、石油製品、再生可能燃料などを取り扱っています。Kobelco Trading Australiaが主な関係会社です。

機械セグメントでは、ゴム・タイヤ機械、製鉄・非鉄機械、化学機械、真空成膜装置、各種炉、コンプレッサ、冷凍機、ヒートポンプ、水素発生装置などを取り扱っています。㈱マツボーや日本グラニュレーターが関係会社です。

溶接セグメントでは、溶接材料、溶接機、溶接ロボットシステム、溶接関連設備機器、フープ材、溶剤原料などを取り扱っています。エスシーウエルや㈱コベルコ溶接ソリューションが主要な関係会社です。

経営方針

神鋼商事は、持続的な成長を目指し、2026年までの中期経営計画を策定しています。この計画では、KOBELCOグループの中核商社としての事業拡大、独自のサプライチェーン構築によるビジネスモデルの多様化、社会課題の解決と収益力強化に資する新規事業推進の3本柱を掲げています。

同社は、収益力の強化と投資の促進を重視しています。特に、トレードビジネスを基礎にした事業投資を通じて、成長性の高い新規事業への積極的な投資を行い、事業ポートフォリオの変革を図っています。また、自動車や半導体、資源リサイクル分野を重点分野とし、3年間で230億円の投資を計画しています。

デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進も重要な戦略の一つです。企業価値向上を目的に、既存ビジネスの見直しや顧客視点の価値創出を進めています。これにより、生産性向上やワークスタイル変革、DX人材の育成を通じて、グローバルな商社機能の強化を目指しています。

さらに、経営基盤の強靭化を図るため、サステナビリティ経営の推進や人的資本経営を重視しています。サステナビリティ委員会を設置し、重要課題に取り組むことで、社会課題の解決と新たな価値創造を進めています。また、多様性を尊重し、公正な評価と適正な配置を通じて、競争力の強化とイノベーションの促進を図っています。