中本パックスJP:7811

時価総額
¥159億
PER
7.9倍
印刷加工、コーティング加工、ラミネート加工、成型加工を通じて食品、IT・工業材、医療・医薬、建材、生活資材関連の製品を提供。

事業内容

中本パックスは、印刷加工、コーティング加工、ラミネート加工、成型加工を主な事業としています。これらの加工技術を駆使して、食品関連、IT・工業材関連、医療・医薬関連、建材関連、生活資材関連など、多岐にわたる製品を提供しています。

中本パックスの印刷加工には、グラビア印刷が含まれます。これは、凹版印刷を用いて微細な濃淡を表現する技術です。コーティング加工では、素材表面を樹脂などで覆い、保護や機能性を付加します。ラミネート加工は、包装材料の強化や機能付加を目的に行われます。

食品関連では、乳製品やコンビニエンスストア向けのフィルム、農水産物用のラミネートシートなどを提供しています。IT・工業材関連では、モバイル機器用のフィルムや自動車内装部材用のラミネートフィルムを製造しています。

医療・医薬関連では、湿布薬の離型フィルムや医薬品の外装袋を提供しています。建材関連では、内装壁紙や家具用の印刷品を製造しています。生活資材関連では、圧縮袋やキッチンマットなどを提供しています。

中本パックスは、国内外に17社の連結子会社を持ち、グローバルに事業を展開しています。これにより、各地域のニーズに応じた製品を提供し、幅広い市場に対応しています。

経営方針

中本パックスは、「クリーン&セイフティ」を掲げ、環境と労働環境に配慮した製品開発を推進しています。食品関連の自社開発品の販売強化や、IT・工業材関連の技術力向上を目指し、競争力を高めることに注力しています。また、従業員の成長を促す教育制度やコンプライアンス体制の強化を通じて、社会的信用を築くことを重視しています。

同社は「全天候型グローバル企業」を目指し、経済的価値だけでなく社会的価値の向上を追求しています。事業ポートフォリオの見直しを通じて、収益構造の改善と新たな成長領域の開拓を図り、多様な事業構造を構築しています。新技術の導入や顧客密着型のマーケティングを通じて、グローバルなニーズに応える体制を整えています。

2026年2月期の経営課題として、環境経営と改善活動の推進を掲げています。環境対応製品の開発や材料使用量削減、生産効率向上を通じて原価低減を図り、顧客満足度の向上を目指しています。また、社会的責任を果たし、ステークホルダーとの信頼関係を築くことで、持続的な企業価値の向上を図っています。

中本パックスは、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を目指し、収益性の改善と資本効率の向上に取り組んでいます。具体的な経営目標として、連結ROE(自己資本当期純利益率)13.0%以上を掲げています。これにより、企業価値の向上を図り、効率的かつ健全な経営を実現しています。