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幸和製作所JP:7807
事業内容
幸和製作所は、介護用品・福祉用具の製造・販売、介護サービス、インターネットを介した介護用品の販売を主な事業としています。グループは6社で構成され、各社がそれぞれの分野で役割を担っています。
1つ目の事業セグメントは「介護用品・福祉用具製造販売事業」です。主要製品にはシルバーカー、歩行車、杖などがあり、これらは高齢者や要介護者の歩行を支援するために設計されています。製造は主に中国の東莞幸和家庭日用品有限公司で行われています。
2つ目の事業セグメントは「介護サービス事業」です。株式会社幸和ライフゼーションとパーソンケア株式会社が、介護保険法に基づく福祉用具の貸与事業を展開しています。これにより、要介護者の自立を支援するための用品を提供しています。
3つ目の事業セグメントは「EC事業」です。株式会社ネクストケア・イノベーションが、インターネットを通じて車いすやシルバーカーなどの介護用品を販売しています。これにより、幅広い顧客に直接製品を届けることが可能です。
幸和製作所は、主要製品を「Tacaf(テイコブ)」ブランドで展開し、さらに「GENTIL MARRONE(ジェンティルマローネ)」や「AURULA(アウルラ)」といったブランドも展開しています。これにより、デザイン性や機能性を重視した多様な製品を提供しています。
販売ルートは、チェーンストア、介護サービス事業者、OEM、福祉用具貸与、ECなど多岐にわたります。これにより、国内外での販路拡大を図り、積極的な営業活動を行っています。
経営方針
幸和製作所は、介護用品と福祉用具の開発・製造・販売を通じて、高齢者の生活の質向上と持続可能な社会への貢献を目指しています。2025年2月期から始まった中期経営計画では、変化する外部環境に対応するため、三つの方針を掲げています。
まず、既存事業の変革と拡大を進めています。高齢者人口の増加に対応し、製品の差別化と用途別提案力を強化。新型歩行車「ジスタ/Zista」の発売や、周辺製品のラインナップ強化を通じて、トータル提案を推進しています。
次に、業務の効率化を図っています。業務の標準化や稟議フローの見直しを進め、意思決定の迅速化を実現。また、働きやすい職場づくりに注力し、残業時間の削減や有給休暇の取得率向上を達成しています。
さらに、ブランド価値の再設計を行っています。新ブランド「AURULA(アウルラ)」を立ち上げ、感性価値と機能性を両立した製品を開発。年齢や身体状況に関わらず、自分らしさを大切にする製品づくりを目指しています。
これらの取り組みを通じて、幸和製作所は「生活価値創造企業」としての進化を目指し、中長期的な企業価値向上に努めています。