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CYBERDYNEJP:7779
事業内容
CYBERDYNEは、超少子高齢社会における社会課題を解決するために、サイバニクス技術を活用した事業を展開しています。この技術は、人とAIロボット、AI情報系を融合させるもので、テクノロジーと人が共生する未来社会「テクノピアサポート社会」の構築を目指しています。
CYBERDYNEの事業は、主にサイバニクス技術を活用した製品の研究開発、製造、販売、治療・トレーニングサービスの提供、そしてサイバニクス産業創出のためのスタートアップ支援に分かれています。これにより、患者や高齢者の自立度向上、予防・早期発見、生活支援、作業支援を実現しています。
CYBERDYNEの中核技術であるHAL®は、装着者の脳神経系からの動作意思を反映した微弱な生体電位信号を利用して動作します。これにより、装着者の運動意思に基づいてHAL®が駆動し、身体の動きをサポートします。HAL®は、サイバニック随意制御や自律制御、インピーダンス制御を組み合わせたハイブリッド制御を特徴としています。
CYBERDYNEは、医療分野でHAL®を用いたサイバニクス治療を展開し、脳・神経・筋系の機能改善を促進しています。また、介護・自立支援分野では、高齢者の自立度改善やフレイル予防を目的としたHAL®の各種タイプを提供しています。作業支援分野では、腰痛リスク防止のためのHAL®やAI搭載ロボットを展開しています。
さらに、CYBERDYNEは、予防・早期発見のために光音響イメージング装置「Acoustic X」を研究機器として提供しています。この装置は、非侵襲で高解像度の3Dイメージングを実現し、医療機器化を進めています。CYBERDYNEの事業は、ロボット関連事業の単一セグメントとして展開されています。
経営方針
CYBERDYNEは、サイバニクス技術を駆使して社会課題を解決することを目指しています。この技術は、人とAIロボット、AI情報系を融合させ、未来社会「テクノピアサポート社会」の構築を目指すものです。CYBERDYNEは、革新技術の創出と新産業の創出を通じて市場を開拓し、人材育成を推進しています。
同社は、研究開発型企業として、革新的製品の研究開発や臨床・実証研究を進めています。特に、HAL®の稼働台数を重要な非財務指標として活用し、持続的な成長を図っています。HAL®のレンタル・保守契約による収益は、継続的な収益源として期待されています。
CYBERDYNEは、サイバニクス治療のグローバルな標準治療化を目指し、臨床試験を推進しています。日本では、HAL®医療用下肢タイプが神経・筋難病に対して承認され、適応拡大が進んでいます。海外でも、ドイツや米国での適応拡大が進行中です。
同社は、サイバニクス技術の世界展開を進め、各国での医療機器承認を取得しています。欧米やAPAC諸国での適応拡大に加え、Cyvis®などの製品の海外展開も推進しています。国際連携を強化し、サイバニクス技術の普及を図っています。
CYBERDYNEは、個人向け製品・サービスの強化にも注力しています。NeuroHALFIT®プログラムを通じて、身体機能の改善やフレイル予防を支援しています。また、Cyvis®シリーズを家庭や職場向けに展開し、健康管理をサポートしています。
同社は、事業推進体制の強化と未来開拓型人材の育成を進めています。多領域にわたる社会課題に対し、サイバニクス技術を基盤とした革新的なソリューションを提供し、組織体制の強化と人材育成を通じて、グローバルな展開を加速しています。