黒田精工JP:7726

時価総額
¥62.3億
PER
48倍
駆動システム、金型システム、機工・計測システムの3つの事業セグメントを持ち、精密研削ボールねじや積層精密プレス型、超精密表面形状測定装置などを手がける。

事業内容

黒田精工は、駆動システム、金型システム、機工・計測システムの3つの事業セグメントを持っています。これらのセグメントは、同社とその関連会社によって運営されています。

駆動システムでは、精密研削ボールねじや転造ボールねじ、ボールねじアクチュエータ、XYステージ、ガイド、ギアなどを製造・販売しています。これらの製品は、黒田精工とドイツのJenaer Gewindetechnik GmbHが製造し、韓国黒田精工やKURODA JENA TEC, INC.(米国)、平湖黒田精工有限公司が販売を担当しています。

金型システムでは、積層精密プレス型や精密金属プレス商品、モーターコアを提供しています。これらは黒田精工とクロダプレシジョンインダストリーズ(M)が製造・販売し、Jenaer Gewindetechnik GmbHがプレス商品の販売を行っています。平湖黒田精工有限公司は金型のメンテナンスと販売を担当しています。

機工・計測システムでは、保持工具、ゲージ、平面研削盤、超精密鏡面研磨装置、超精密表面形状測定装置を提供しています。これらの製品は黒田精工が製造・販売し、平湖黒田精工有限公司と株式会社ゲージングが一部の製品を製造・販売しています。

経営方針

黒田精工は、精密技術を通じて世界の産業の高度化をサポートすることを使命としています。同社は「P&P」(精密化と生産性向上)の経営理念の下、常に新しい技術と商品を開発し、品質と信頼のブランドを世界中で確立することを目指しています。

同社は2021年度から2025年度までの中期経営計画「Vision 2025」を策定し、駆動システム、金型システム、機工・計測システムの3つの事業分野で世界的にニッチ・トップを目指しています。これにより、成長戦略の実行と収益力の強化を図り、営業利益率4%超~8%を安定的に確保する体制を目指しています。

駆動システム事業では、小型直動システムメーカーとしての地位を強化し、半導体以外の市場開拓を進めています。金型システム事業では、電動車向けの高効率モーターコアの量産技術を向上させ、中国OEMメーカーからの受注獲得を目指しています。機工・計測システム事業では、新製品の拡販と技術開発を加速し、海外販売網の強化を進めています。

また、黒田精工はDX化を推進し、収益力、技術力、顧客関係の強化を図っています。ESG経営にも注力し、2050年度にカーボンニュートラルを達成するためのロードマップを策定しています。これにより、環境面での持続可能性を高め、企業価値の向上を目指しています。

人的資源の活用では、ダイバーシティの推進や働き方改革を進め、全社員が働きやすい環境を整備しています。さらに、ガバナンスの向上を図り、企業価値の向上を目指してIR活動を充実させ、株主との対話を強化しています。