ヒマラヤJP:7514

時価総額
¥103.9億
PER
32.4倍
スポーツ用品販売の有力企業。インターネット販売向けの受注・梱包・発送・顧客対応などを担うフルフィルメント事業を展開。連結子会社1社、非連結子会社1社体制。米国に非連結現地法人を保有。

事業内容

ヒマラヤはスポーツ用品の販売を主力とする小売業で、実店舗とインターネットを通じて一般消費者向けに商品を販売しています。同社はスポーツ用品の企画・仕入れ・販売を中心に事業を行っています。

主要な顧客は個人消費者で、売上の大部分が店舗販売とインターネット販売に由来します。同社の収益構造は商品販売中心で、ネット販売における物流や顧客対応を含む販売体制をグループで支えることで効率化を図っています。

事業セグメントは一般小売が中心で、その他の重要なセグメントはありません。グループは親会社と連結子会社1社、非連結子会社1社で構成され、連結子会社は受注、梱包、発送、代金回収、顧客管理、問い合わせ対応といったフルフィルメント業務を担っています。

経営方針

同社は「スポーツとウェルビーイングをデザインする」という経営ビジョンの下、持続的な成長を目指しています。中期経営計画の最終年度である2026年8月期は収益基盤の再構築を図る「足場固め」の期と位置づけ、主力店7店舗の大規模リニューアルを軸に既存店の収益力向上に注力するとともに、ネット販売(EC)での売上300億円体制の構築を目指しています。これに伴い、収益性改善のための在庫管理強化や販路ごとの採算管理を進め、短期的な損益改善と長期的な成長余地の拡大を両立させる方針です。

重点投資分野としては、実店舗とネット販売の連携強化、オリジナル商品の拡充、人材育成に重点を置いています。具体的にはプライベートブランドの専任部署を設置し、生産管理体制を強化して購入しやすい価格帯の設定とブランド価値向上を図るほか、仕入先との密な連携で市場トレンドに即応する商品構成を整えます。さらに店頭スタッフの専門性向上や顧客起点の接客を通じて「単に売る」のではなく独自の付加価値を提供し、他社との差別化を図っています。

新市場開拓や事業拡大では、国内での小型店など新業態の開発や飲食・健康美をテーマにした商品・サービスの展開、M&Aによる事業領域拡大に加え、海外販路の拡大にも取り組んでいます。具体的には自社ブランド商品の輸出や越境ECの活用による海外販売チャネルの開拓、EC専売商品の拡充やリユース事業を活用した新カテゴリーの創出を進め、国内外での販売基盤を多角化していく計画です。

技術革新への取り組みは、店舗とオンラインをつなぐ顧客体験の高度化と物流効率化が中心です。自社アプリと連動した購買体験の向上やデータに基づく在庫最適化に加え、EC専用の新物流センター稼働とグループのフルフィルメント機能強化により配送・在庫の効率を高めます。加えて人事戦略「HIMARAYA3.0」による人材育成を通じてデジタル化を現場で定着させ、2050年のネットゼロ宣言を含むサステナビリティ対策とも連動させることで、長期的な競争力を高めることを同社は目指しています。