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あいちフィナンシャルグループJP:7389
事業内容
あいちフィナンシャルグループは、銀行業務を中心に多岐にわたる金融サービスを提供しています。主な事業セグメントには、銀行業、証券業務、信託代理店業務、リース業務などがあります。これらのサービスを通じて、地域社会における金融の利便性と公共性を高める役割を果たしています。
銀行業務では、あいち銀行が預金、貸出、内国為替、外国為替、投資信託、生命保険商品の窓口販売、人材紹介などを行っています。これにより、地域金融機関としての役割を強化し、顧客に高度な金融サービスを提供しています。
証券業務では、有価証券の売買や投資、社債の受託・管理、金融商品仲介などを手がけています。これにより、顧客の多様な投資ニーズに応える体制を整えています。
信託代理店業務では、遺言代用信託や暦年贈与型信託、国民年金基金加入勧奨などを提供しています。特に本店では、特定贈与信託や年金信託、遺言関連業務、遺産整理業務、証券代行業務を行っています。
リース業務は、愛銀リース株式会社が総合リース業務を展開しています。これにより、企業や個人の資産運用をサポートしています。
その他の事業として、愛銀ディーシーカードや中京カードがクレジットカード業務を行い、中京ファイナンスが集金代行業務を提供しています。また、愛銀コンピュータサービスが電算機による業務処理を行い、愛銀ビジネスサービスが銀行事務サービスを提供しています。
さらに、愛知キャピタルは投資事業有限責任組合の運営・管理を行い、エイエイエスシーなどの企業がソフトウェア開発を手がけています。あいちFGマーケティングは広告代理業を展開し、グループ全体のマーケティング活動を支援しています。
経営方針
あいちフィナンシャルグループは、地域社会の繁栄に貢献することを経営理念とし、愛知県でNo.1の地域金融グループを目指しています。2022年に愛知銀行と中京銀行の合併を経て、あいち銀行として新たなスタートを切りました。この合併は、システム事務の統合を完了し、効率的な運営を実現するための重要なステップでした。
同社は、2022年10月から2025年3月までの「第1次中期経営計画」を策定し、トップラインの成長を目指しています。具体的には、貸出金利息や役務収益の増加を目標に掲げ、2024年度にはそれぞれ398億円、167億円の実績を達成しました。これにより、地域金融機関としての役割を強化しています。
中長期的な経営戦略として、「Speed, Fusion & Chemistry」をテーマに掲げ、合併によるシナジー効果の早期発現を目指しています。2025年からの「第2次中期経営計画」では、シナジーの最大化を図り、地域社会における金融サービスの利便性を高めることを目指しています。
重点戦略として、コンサルティング・ソリューション型ビジネスモデルへの移行を進めています。これにより、顧客に新しい商品やサービスを提供し、地域社会のニーズに応える体制を整えています。また、社員の育成にも力を入れ、新しいビジネスモデルに対応できる人材の育成を進めています。
経営の効率化を図るため、銀行合併やシステム統合を短期間で完了し、コストシナジーを実現しています。これにより、ノウハウの共有や協業分野の拡大を通じて、スキルの向上を図り、トップラインシナジーの早期発現を目指しています。
さらに、プロジェクト『6』を通じて、シナジーの早期発揮と行員の融和を図り、顧客の期待に応えるサービスを提供しています。このプロジェクトは、施策の迅速な実行を支える枠組みとして継続されています。
あいちフィナンシャルグループは、持続可能な成長を目指し、地域社会に貢献することを重要な課題としています。気候変動や多様性の確保に対応するため、サステナビリティ方針を制定し、TCFD提言への賛同を表明しています。これにより、持続可能な環境・社会の実現に向けた取り組みを強化しています。