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T.S.I (7362) 株価
株価・出来高の推移
時価総額の推移
PERの推移
PBRの推移
事業内容
株式会社T.S.Iは、日本の高齢化社会における独居高齢者の孤独死や介護待機者の問題解決を目指す介護事業を展開しています。同社の主力サービスは、「アンジェス」ブランドによるサービス付き高齢者向け住宅の運営で、訪問介護、訪問看護、居宅介護支援を組み合わせた包括的な介護サービスを提供しています。厚生年金受給者が無理なく利用できる料金設定により、要介護者が最期まで安心して暮らせる住環境を整えています。
同社の顧客は要介護1以上の認定を受けた高齢者が中心で、特に要介護2~3程度の特別養護老人ホーム入所待機者をメイン層としています。収益構造は、家賃収入(20.2%)、生活支援関連収入(24.3%)、介護保険関連収入(55.5%)のバランスが取れており、介護保険制度への過度な依存を避けています。2025年12月末時点で36拠点・1,210室を展開し、開設1年以上の拠点で96.5%の高い稼働率を維持しています。
事業は「介護事業」と「不動産事業」の2セグメントで構成されています。介護事業では、同社がサービス付き高齢者向け住宅に併設する訪問介護事業所、訪問看護事業所、居宅介護支援事業所を通じて一体的なサービスを提供し、看取り率51.2%を実現しています。不動産事業は連結子会社の株式会社北山住宅販売が担い、設計・建築から建物保有まで一気通貫で手がけることで、コスト削減と品質向上を両立させています。
経営方針
T.S.I(株式会社ティ・エス・アイ)は、終末期ケアに特化した介護事業において着実な成長戦略を描いています。同社は年間150室の新規開設を目標として掲げ、全国47都道府県への事業展開という長期ビジョンのもと、サービス付き高齢者向け住宅「アンジェス」の展開を加速しています。現在36拠点・1,210室を運営し、開設から1年以上経過した拠点では96.5%という高い稼働率を維持しており、安定した収益基盤を構築しています。
同社の差別化戦略は、設計・建築から運営までの一気通貫したサービス提供にあります。連結子会社の北山住宅販売による建築事業と本体の介護事業を組み合わせ、各地域でのドミナント展開を進めています。また、自社営業部隊による地域密着型の顧客獲得を重視し、ケアマネージャーやソーシャルワーカーとの継続的な関係構築により、紹介会社に依存しない独自の営業体制を確立しています。他施設で受け入れ困難な方の相談も積極的に受け入れることで、地域における信頼関係を深めています。
新たな成長エンジンとして、同社は2023年から訪問看護事業所併設モデルの展開を本格化させています。2025年12月末時点で4棟を展開し、1棟あたりの付加価値と収益性の向上を実現しています。2026年以降も関東やドミナント形成エリアでの複数の新規開設が決定しており、今後の大型拠点では訪問看護事業併設での開設を標準化する方針です。これにより、従来の住宅運営に加えて医療連携機能を強化し、より包括的なケアサービスの提供を目指しています。
技術革新への取り組みでは、同社は上場企業としての信用力を活用した事業モデルの構築に注力しています。土地オーナーからの一括借上げ契約や、自社による土地買い付けから建築・運営まで幅広い事業形態に対応できる体制を整備しています。また、介護報酬改定への迅速な対応として2024年6月に新設された「介護職員等処遇改善加算」を取得し、ベースアップや管理職処遇の見直しを継続的に実施することで、人材確保と定着のための環境整備を推進しています。