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今仙電機製作所JP:7266
事業内容
今仙電機製作所は、自動車用のシート機構、電装製品、電子製品の製造販売を主な事業としています。また、ワイヤーハーネスや福祉機器の製造販売も行っています。これらの事業は、同社とその子会社14社、関連会社2社によって構成されています。
日本国内では、自動車部品関連事業として、シート機構や電装製品、電子製品を製造販売しています。特に、Mazda Imasen Electric Drive株式会社が電子製品の技術開発を担当しています。ワイヤーハーネス関連では、航空機用を東洋航空電子株式会社が、工作機械用を株式会社岐阜東航電が製造販売しています。
福祉機器関連事業では、株式会社今仙技術研究所が電動車いすや義手・義足を製造販売しています。また、無動力歩行支援機も同社と今仙技術研究所が手がけています。その他、株式会社シーマイクロが画像・映像処理装置を製造販売し、株式会社ナイトが従業員向けの福利厚生サービスを提供しています。
北米では、イマセン ビュサイラス テクノロジー インクがシート機構製品を製造販売し、イマセン メキシコ テクノロジー エス エー デ シー ブイが販売を担当しています。また、同社は電子製品の販売も行っています。
アジア地域では、複数の子会社がシート機構製品や電装製品、電子製品を製造販売しています。具体的には、イマセン フィリピン マニュファクチュアリング コーポレーションや広州今仙電機有限公司などがこれらの製品を手がけています。イマセン ランドホールディング コーポレーションは、フィリピンの土地保有会社として設立されています。
経営方針
今仙電機製作所は、急速に変化する自動車産業の中で、安定した収益を確保するための成長戦略を推進しています。2024年8月に経営方針を見直し、業績回復と事業成長を中期目標に掲げ、「経営スピード」「攻めと守り」「シナジー」をテーマに企業価値の向上を目指しています。
同社は、3年間の中期経営計画を策定し、シート電装事業と電子事業に注力しています。資本コストや株価を意識した経営を実現するため、9つの重点施策を掲げています。これには、意思決定のスピードアップ、営業機能の強化、競争力の強化などが含まれます。
また、北米や中国での事業基盤の強化を図り、収益性の向上を目指しています。具体的には、北米でのシート生産集約や、米国オハイオ工場の拡張による物流効率化を進めています。中国では、拠点の最適化を検討し、インド市場での増産対応を進めています。
さらに、テイ・エス テック株式会社との共同拡販や、電子事業での営業強化を通じて事業拡大を図っています。2026年までにインバータ製品の開発や生産設備投資を行い、量産体制の構築を進めています。これにより、事業成長と新たな事業基盤の創出を目指しています。
今仙電機製作所は、技術のシナジーを活用し、車室空間の快適さを追求する「将来車室」や「スマートファクトリー」「パーソナルモビリティ」をテーマに基礎研究を進めています。これにより、新商品開発を推進し、業績回復と事業成長を確実に行うことで、株主への還元水準の向上を目指しています。