曙ブレーキ工業JP:7238

時価総額
¥298.4億
PER
-22.8倍
自動車用ブレーキや産業機械・鉄道車両用ブレーキの製造・販売を行い、研究開発や物流サービスも展開する企業。

事業内容

曙ブレーキ工業は、自動車用ブレーキおよび産業機械・鉄道車両用ブレーキの製造と販売を主な事業としています。また、これに関連する研究開発、物流、サービスも展開しています。曙ブレーキ工業は、18の連結子会社、1つの非連結子会社、2つの持分法非適用の関連会社で構成されています。

日本では、曙ブレーキ岩槻製造、曙ブレーキ山形製造、曙ブレーキ福島製造、曙ブレーキ山陽製造がディスクブレーキやドラムブレーキなどを製造しています。また、株式会社アロックスが物流を担当しています。北米では、Akebono Brake Corporationがディスクブレーキの製造、販売、研究開発を行っています。

欧州では、Akebono Brake Slovakia s.r.o.がディスクブレーキの製造と販売を行っています。中国では、曙光制動器(蘇州)有限公司がディスクブレーキパッドの製造、販売、研究開発を行い、広州曙光制動器有限公司がディスクブレーキとドラムブレーキの製造と販売を行っています。

タイでは、Akebono Brake (Thailand) Co., Ltd.がディスクブレーキの製造と販売を行い、A&M Casting (Thailand) Co., Ltd.がブレーキ用鋳鉄部品を製造しています。インドネシアでは、PT. Akebono Brake Astra Indonesiaがディスクブレーキやドラムブレーキの製造と販売を行っています。

経営方針

曙ブレーキ工業は、企業理念として「摩擦と振動、その制御と解析」により命を守ることを掲げています。この理念のもと、同社は新たな価値創出と企業価値の向上を目指しています。特に、重要保安部品メーカーとして、ステークホルダーとの良好な関係を維持し、持続可能な成長を追求しています。

同社は、2019年から事業再生計画を進めており、コロナ禍や半導体不足などの影響を受けつつも、営業利益の回復を実現しました。さらに、リファイナンス資金を活用し、事業再生計画を完了させました。今後は、北米事業の再構築を進め、黒字化を目指しています。

曙ブレーキ工業は、外部環境の変化に対応するため、強固な企業基盤の構築を目指しています。具体的には、地域・事業ごとの課題を見極め、対策を実行することで、自立的な経営体質を実現しようとしています。また、再成長に向けた明確な方向性を示し、経営資源を集中させる計画です。

上場維持基準への適合も重要な課題です。曙ブレーキ工業は、JISファンドと連携し、経営体質の改善を進めています。2030年までに流通株式比率の基準適合を目指し、企業価値向上に取り組んでいます。IR活動の強化も進め、透明性の向上を図っています。