田中精密工業JP:7218

時価総額
¥108.6億
PER
8.3倍
部品製造事業で自動車部品を製造販売し、ソリューション事業で工場自動化装置やAIソフトを提供する企業。

事業内容

田中精密工業は、主に部品製造事業を展開しており、自動車部品の製造販売を中心に行っています。この事業では、エンジンやトランスミッション、シャーシに関連する部品を提供しています。具体的な製品には、VTECロッカーアームASSYやバルブリフター、シンクロナイザーリングなどがあります。

また、田中精密工業はソリューション事業も手がけています。この事業では、工場自動化やモーター製造、製造分析、航空宇宙向け部品の提供を行っています。具体的な製品には、AGVや組立装置、IoTシステム、AIソフトウェアなどが含まれます。

さらに、田中精密工業はモビリティ事業も展開しています。この事業では、ホンダ製品(4輪、2輪、パワープロダクツ)の販売やレンタルサービスを提供しています。主要な取引先には、本田技研工業株式会社があり、同社との緊密な関係を維持しています。

経営方針

田中精密工業は、2030年ビジョン「Change the Future」を掲げ、技術と創造力を活かして新時代に新価値を提供することを目指しています。自動車部品製造事業で培った技術を基盤に、新規領域でも持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。

同社は、電動化やCASE、MaaSの進展に伴う自動車業界の変革に対応するため、中期経営計画を策定しています。自動車部品製造事業の深化と新規事業の創出、モビリティ事業の強化を基本方針とし、組織体制を3事業部制に再編しました。

部品製造事業部では、電動車向け製品の展開強化や顧客拡大を図り、収益力と競争力を強化します。ソリューション事業部は、接着剤技術や自動化設備技術を活用し、新たなコアコンピタンスを探索します。モビリティ事業部は、車両販売やレンタルを通じて、顧客との関係を強化します。

田中精密工業は、これらの戦略を通じて、2030年ビジョンの実現を目指し、社会課題の解決に貢献しながら中長期的な企業価値の向上を図ります。財務面では、資金管理システムの構築を進め、財務ガバナンスの高度化を図ります。