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ニチコンJP:6996
事業内容
ニチコンは、主に2つの事業セグメントを持っています。まず、コンデンサ事業では、アルミ電解コンデンサや小形リチウムイオン二次電池、パワーエレクトロニクス用フィルムコンデンサ、xEV用フィルムコンデンサ、変圧器の製造販売を行っています。これらの製品は、ニチコン製箔やニチコン大野などの生産会社で製造されています。
次に、NECST事業では、家庭用蓄電システムやV2Hシステム、EV・PHV用急速充電器、スイッチング電源、機能モジュール、公共・産業用蓄電システム、大型特殊電源、医療用/学術用加速器電源、圧力センサの製造販売を行っています。これらの製品は、ニチコン草津やニチコン亀岡などの生産会社で製造されています。
ニチコンの製品は、国内外の多くの販売会社を通じて市場に供給されています。主要な販売会社には、ニチコン(アメリカ)コーポレーションやニチコン(オーストリア)ゲー・エム・ベー・ハー、ニチコン(香港)リミテッドなどがあります。これにより、ニチコンはグローバルな市場での競争力を維持しています。
経営方針
ニチコンは、成長戦略として「Vision 2025」を掲げ、売上高と営業利益率の持続的な成長を目指しています。この計画に基づき、ROEやROICの向上、PBRの改善を図り、企業価値の最大化を追求しています。特に「モノづくりからコトづくり」への変革を進め、品質やコスト、納期、サービス、技術の全てにおいてトップノッチを目指しています。
ニチコンは、コンデンサ事業とNECST事業を中心に、エネルギー・環境・医療機器、自動車関連機器、白物家電、情報通信機器の4つの市場を重点分野としています。これらの分野で高信頼性、高安全性、高機能性を追求し、新製品の開発を通じて社会課題の解決に貢献しています。また、既存事業の拡大と新規事業の創出にも注力しています。
低炭素社会の実現に向け、ニチコンはコンデンサ事業での技術力を活かし、モビリティや情報通信、環境関連市場に注力しています。NECST事業では、脱炭素化のトレンドに対応し、エネルギー関連製品の開発を強化しています。特に、EVシフトに対応した急速充電器やV2Hシステムの拡充を進め、新しい価値提案を行っています。
ニチコンは、外部環境に左右されない強い経営体質を構築するため、SDGsやカーボンニュートラルに対応した製品・ソリューションを提供しています。特に、グリーン(環境)とデジタル(DX)をキーワードに、再生可能エネルギーの活用やDXの推進を通じて、競争力の強化と収益体質の向上を図っています。
ESG経営の推進において、ニチコンはサステナビリティ方針を定め、地球環境への貢献や人材基盤の強化、ガバナンス体制の強化に取り組んでいます。特に、CO2排出量の削減目標を掲げ、再生可能エネルギーの活用を進めています。また、産学連携を通じて知的資本の強化を図り、持続可能な社会への貢献を目指しています。