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指月電機製作所JP:6994
事業内容
指月電機製作所は、フィルムコンデンサを中心に関連商品の製造販売を行っています。同社は、コンデンサや関連商品の開発、製造、販売を通じて、省エネルギーや電力品質改善の技術を活用し、「省エネ」や「安定操業」など市場の要請に応える電力機器システム商品を積極的に生産販売しています。
指月電機製作所の事業セグメントは主に2つに分かれています。1つ目は「コンデンサ・モジュール」部門で、秋田指月、九州指月、岡山指月が製造し、主に指月電機製作所が仕入れ販売しています。また、アメリカンシヅキが米国市場向けに製造販売を行い、指月獅子起(上海)貿易有限公司が中国市場に、タイ指月電機がタイ市場に対して販売を行っています。
2つ目のセグメントは「電力機器システム」部門です。指月電機製作所が製造販売を行い、九州指月が製造した製品を全て指月電機製作所が仕入れ販売しています。さらに、指月獅子起(上海)貿易有限公司が中国市場に、タイ指月電機がタイ市場に対して販売を行っています。
経営方針
指月電機製作所は、持続可能な成長を目指し、独自の統合マネジメントシステム「∫IΣS(シムス)」を基軸に、効率的な生産体制を構築しています。このシステムは、無駄を排除し、最大効率を追求することで、品質、コスト、納期(QCD)の向上を図るものです。また、3R(リデュース、リユース、リサイクル)活動を推進し、環境に配慮した経営を実現しています。
同社は、2018年度に策定した長期経営ビジョンに基づき、中期経営計画を展開しています。このビジョンは、若手・中堅従業員を含むワーキングチームが中心となって策定され、10年後のあるべき姿を描いています。中期経営計画では、企業価値向上を目指し、組織間の連携と能力向上を図ることで、競争力を強化しています。
中期経営計画の第Ⅲ期(2025~2028年度)では、「融合からシナジーへ」をテーマに掲げ、コンデンサ製品を軸に事業間の相互補完を進めています。特に、コンデンサとパワエレ装置の技術を融合し、革新的なソリューションの構築を目指しています。これにより、次期中期経営計画での事業化を図ります。
指月電機製作所は、事業ポートフォリオ戦略を見直し、xEV市場や産業市場における技術力の向上を図っています。特に、コンデンサ・モジュール事業では、xEV事業と産業機器事業を統合し、持続的な成長が見込める市場に注力しています。また、電力機器システムでは、エネルギーマネジメントにおける革新的なソリューションビジネスを確立し、次期中期経営計画での事業化を目指しています。
同社は、持続的成長のための体制強化を図り、環境変化に対応可能な強靭な経営体質を構築しています。新規事業分野への人員確保や生産能力の拡充を進める一方で、業務効率の改善やDX化、AI導入、自働化の推進を通じて、環境変化に機敏に適応できる体制を強化しています。