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帝国通信工業JP:6763
事業内容
帝国通信工業株式会社は、電子部品の製造販売を主な事業としています。具体的には、抵抗器、前面操作ブロック(ICB)、スイッチ、センサーなどの製品を取り扱っています。これらの製品は、国内外の子会社を通じて生産され、国内では主に帝国通信工業自身が販売を行っています。
帝国通信工業の生産体制は、国内では自社と国内子会社が一体となって行い、海外ではタイ、中国、ベトナムの子会社が担当しています。販売体制においては、東南アジア、北米、中国の各地域で海外販売子会社が活動し、その他の地域では帝国通信工業が直接販売を行っています。
また、帝国通信工業は機械設備や環境対応素材の製造販売も手がけています。国内には、機械設備の販売を行う帝通エンヂニヤリング株式会社と、環境対応素材を製造販売する株式会社エコロパックがあります。これらの事業は、電子部品事業と並行して展開されています。
経営方針
帝国通信工業株式会社は、電子部品の製造とサービスを通じて豊かな社会の実現に貢献することを企業理念としています。同社は、可変抵抗器や固定抵抗器、センサーなどの電子部品を開発・製造・販売し、顧客ニーズに応じたカスタムユニットも提供しています。これらの経験と技術を基に、未来のニーズに応える新たな製品や技術の提供を目指しています。
同社は2021年に中期5ヵ年計画を策定し、長期ビジョンとして「抵抗器のNOBLEから新生NOBLEへの深化と進化」を掲げています。この計画では、既存領域の拡大、顧客ニーズを捉えた新製品展開、新領域の確立を基本戦略としています。特に、省エネやEV分野、医療・ヘルスケア分野での製品展開を強化しています。
帝国通信工業は、2025年度までに売上高170億円、営業利益15億円を目指しています。また、2030年度までに温室効果ガス排出量を2020年度比で50%以上削減し、再生可能エネルギーの導入比率を100%にすることを目標としています。これにより、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めています。
同社は、医療・ヘルスケア市場向けのPOCT用バイオセンサーの量産化を計画し、大学との共同研究を進めています。また、エレメント技術の向上を通じて、インフラビジネスやアグリビジネスへの進出も視野に入れています。これにより、新たな市場での成長を図っています。