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アンリツJP:6754
事業内容
アンリツは、主に4つの事業セグメントを展開しています。まず、通信計測セグメントでは、デジタル通信やIPネットワーク用の測定器、光通信や移動通信向けの測定器、RF・マイクロ波・ミリ波帯の汎用測定器、サービス・アシュアランスを提供しています。この分野では、東北アンリツやアンリツカスタマーサポートなどの関連会社が活動しています。
次に、PQA(プロダクツ・クオリティ・アシュアランス)セグメントでは、自動重量選別機や自動電子計量機、異物検出機、総合品質管理・制御システムを手がけています。アンリツインフィビスやAnritsu Infivis Inc.などがこの分野での主要な関連会社です。
環境計測セグメントでは、EVや電池向けの試験装置、ローカル5G向けの支援サービス、モニタリングソリューションを提供しています。東北アンリツや株式会社高砂製作所がこの分野での主要な関連会社です。
最後に、その他のセグメントでは、センシング&デバイス、物流、厚生サービス、不動産賃貸、製造請負業務を展開しています。アンリツデバイスやアンリツ興産、アンリツ不動産などがこの分野での主要な関連会社です。
経営方針
アンリツは、持続可能な未来を目指し、成長戦略を推進しています。中期経営計画「GLP2026」では、通信計測事業を中心に、6Gや新領域ビジネスの拡大を図ります。特に、産業計測、EV/電池、医薬品/医療の3つの新領域に注力し、M&Aやオーガニック成長を通じて事業を拡大します。
アンリツは、2030年度に売上高2,000億円を目指し、2027年3月期には連結売上高1,400億円、営業利益200億円を達成する計画です。成長投資に400億円以上を投入し、ROE10%以上を安定的に達成する事業ポートフォリオを構築します。また、通信計測事業以外で営業利益の25%を創出することを目指しています。
GLP2026では、サステナビリティ目標の達成も重視しています。資源循環の実現やダイバーシティ推進を通じて、企業価値の向上を図ります。さらに、株主還元では配当性向50%以上を目指し、ステークホルダーとの共創を進めます。
アンリツは、コーポレート・ガバナンスの充実にも注力しています。取締役会の監視・監督機能を強化し、透明性の高い経営を実現するため、社外取締役比率を50%以上に保ちます。これにより、グローバルな視点での競争力を高め、企業価値の向上を目指します。