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小倉クラッチJP:6408
事業内容
小倉クラッチは、自動車用部品と産業用部品の製造販売を主な事業としています。事業は「輸送機器用事業」と「一般産業用事業」に分かれています。輸送機器用事業では、カーエアコンやパワートレイン向けのクラッチやソレノイドを製造販売しています。
一般産業用事業では、モーターや変速機、昇降・運搬機械、OA機器向けのクラッチやブレーキを製造販売しています。これにより、幅広い産業分野に対応した製品を提供しています。
小倉クラッチのグループには、オグラ・コーポレーションやオグラS.A.S.などの連結子会社があり、これらの子会社は輸送機器用および一般産業用製品の製造販売を行っています。これにより、グローバルな市場での競争力を高めています。
経営方針
小倉クラッチは、クラッチ・ブレーキの総合メーカーとして、安定した企業体質を築くことを目指しています。自動車業界が大きな変革期を迎える中、同社は安定した利益を確保し、人材や設備、開発に投資することで、高付加価値製品の提供を推進しています。特に、フレキシブルな対応力を活かし、顧客のビジネスを支える企業としての地位を確立しようとしています。
同社は、品質力の向上を重視し、製品設計や製造、営業活動などあらゆる業務において品質を高めることを目指しています。4M(人、機械、材料、方法)の管理を徹底し、標準を遵守しつつ、そのレベルを向上させることで、顧客の信頼を獲得し、地力を強化しています。また、技術力を結集し、新分野への進出を積極的に行い、新製品開発や新市場開拓に挑戦しています。
小倉クラッチは、次世代を担う人材の育成と適切な人員配置を通じて、組織の活性化を図っています。変化する環境に対応するため、社員一人ひとりの変革を促し、計画的な人材育成を進めています。また、スピーディーな情報共有を徹底し、組織の一元化を図ることで、同じ方向を向いた組織運営を実現しています。
中期経営計画では、2027年3月期に売上高営業利益率5.0%、ROE6.3%、総資産回転率1.0回転、売上高成長率110%を目指しています。自動車のEV化に対応した製品開発を強化し、既存事業の性能向上とコスト改善を進めることで、全方位でのビジネス展開を図っています。また、一般産業用事業では、摩擦材開発に投資し、ロボット市場をターゲットとした製品開発を進めています。
同社は、利益志向への価値観の転換を図り、外部環境の変化に強い企業体質を確立しています。人材の確保・育成を進めるため、人事制度の改革やダイバーシティに対応した人材開発を推進しています。また、IT化・DX化を通じて、仕事の質と効率を高める取り組みを行っています。これにより、100年企業を目指し、顧客から愛される企業としての地位を確立しようとしています。