- 日本企業
- 日機装
日機装 (6376) 株価
株価・出来高の推移
時価総額の推移
PERの推移
PBRの推移
事業内容
日機装は、医療機器と産業用機械の両分野で事業を展開する技術系メーカーです。同社の主力製品は血液透析装置や透析関連機器、各種産業用ポンプ、航空機部品などで、特殊な技術要求が高い分野で強みを持っています。長年培った精密技術を活かし、ニッチ市場でのトップシェアを獲得している製品が多数あります。
同社の収益は医療部門と工業部門の2つのセグメントから構成されています。医療部門では透析クリニックや病院が主要顧客となり、工業部門では化学プラント、発電所、航空機メーカーなど幅広い産業分野の企業に製品を提供しています。特に血液透析事業では国内外で安定した需要があり、継続的な収益基盤となっています。
工業部門はポンプ・システム事業、精密機器事業、航空宇宙事業に分かれており、化学工場向けの特殊ポンプや液化ガス関連装置、航空機の炭素繊維部品などを手がけています。医療部門では透析装置を中心に、透析液供給装置や透析器など透析治療に必要な機器を総合的に提供しており、透析クリニックの運営を包括的にサポートする体制を構築しています。
経営方針
日機装は新中期経営計画「NIKKISO 2028 - Toward a Healthier World」において、2028年に売上収益2,700億円、営業利益220億円(営業利益率8.1%)、ROE9.0%以上の達成を目標に掲げています。同社は品質を原点とした確かな価値創出、技術革新の追求、長期ビジョン実現に向けた事業ポートフォリオの拡大・再構築を基本方針として、10年後のありたい姿を見据えた成長戦略を推進しています。前中期計画では不採算事業の整理により収益体質の改善が進み、2025年の営業利益目標140億円を上回る実績を達成しました。
重点投資分野では、継続成長が見込まれるLNG関連事業や海外血液透析事業での利益創出をベースに、脱炭素関連ビジネスなど新規ビジネス領域への積極投資を実行します。同社はインダストリアル事業において低炭素関連市場の拡大を捉えた製品拡充と新規領域開拓を進め、メディカル事業では海外市場の堅調な推移を背景に2027年以降の米国市場本格進出に向けた準備を着実に推進しています。成長鈍化が見込まれる事業については構造転換を図り、事業ポートフォリオの最適化を進めています。
新市場開拓では、グローバル展開の加速が重要な柱となっています。特に血液透析事業では中国市場を含む海外展開が堅調に推移しており、将来的な米国市場参入への布石として先行投資を実施中です。航空宇宙事業では産業全体の増産体制進展を背景とした市場拡大を見込んでおり、既存の技術基盤を活かした事業拡大を図っています。同社は地政学リスクの高まりなど市場環境変化をビジネス機会として捉え、適切な対応により新たな成長領域の創出を目指しています。
技術革新への取り組みでは、「技術革新への飽くなき追求と社会実装の加速」を掲げ、既存のビジネスモデルからの飛躍を模索しています。同社は流体技術、透析医療技術、航空宇宙技術など独創的な技術を活かした製品・サービスの提供により差別化を図っており、資本効率の最大化と収益力強化を通じて持続的成長を実現する方針です。また、品質保証体制の見直しを通じて組織体制の強化を進め、製造部門と検査部門の分離などにより牽制機能の向上を図っています。