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小森コーポレーションJP:6349
事業内容
小森コーポレーションは、印刷機械の製造販売を主な事業とし、関連する資材・機材の供給や不動産管理などのサービスも提供しています。日本を中心に、欧州、中華圏、北米で生産体制を整え、グローバルな販売体制を展開しています。各地域の子会社は独立した経営単位として、地域に応じた販売戦略を立案し、事業活動を行っています。
日本セグメントでは、小森コーポレーションの製品の大部分を生産し、国内や中南米、中華圏の一部を除くアジアで販売しています。小森マシナリーから小型印刷機械を仕入れ、販売するほか、インク供給や給紙、排紙などの部分機器を提供しています。また、セリアコーポレーションとセリアエンジニアリングは印刷機械や資機材を製造、販売しています。
北米セグメントでは、主にアメリカ合衆国での販売を行っています。Komori America Corporationが小森コーポレーションの印刷機械の一部を販売しています。欧州セグメントでは、西欧、東欧、中東地域での販売を行い、Komori-Chambon S.A.S.グループが紙器印刷機械を製造販売しています。また、MBO Postpress Solutions GmbHグループが印刷後加工機を製造販売しています。
中華圏セグメントでは、中国の一部、香港、台湾地域での販売を行っています。小森机械(南通)有限公司が印刷機械及び関連装置を製造販売しています。その他の地域では、アセアン地域でKomori Southeast Asia Pte. Ltd.とKomori Malaysia Sdn. Bhd.が販売とサービス支援を行い、インドではKomori India Private Limitedが販売を担当しています。
経営方針
小森コーポレーションは、印刷機械の製造販売を中心に、関連資材や機材の供給、不動産管理など多岐にわたるサービスを提供しています。日本をはじめ、欧州、中華圏、北米に生産拠点を持ち、グローバルな販売体制を展開しています。各地域の子会社は独立した経営単位として、地域特性に応じた販売戦略を策定し、事業を推進しています。
同社は、2026年3月期を中間年とする第7次中期経営計画を進行中です。この計画では、サステナブルな経営体質の確立を目指し、事業変革と経営基盤の強化を推進しています。特に、オフセット事業では環境性能の向上と生産性の向上を図り、新製品の市場投入を進めています。
また、デジタル印刷事業では、B2サイズのUVインクジェットデジタル印刷機「J-throne 29」を市場に投入し、圧倒的なスピードとパフォーマンスで高いROIを実現しています。証券印刷事業では、セキュリティ印刷技術を強化し、新たなソリューションの提供を目指しています。
小森コーポレーションは、成長事業であるDPS事業とPE事業の技術基盤を強化し、2桁成長を目指しています。さらに、オープンイノベーションを推進し、新たなアプリケーション開発を進めています。これにより、事業ポートフォリオの転換を図り、収益力の向上を目指しています。
財務方針としては、資本コストや株価を意識した経営を実現するため、経営資源の適切な配分を行っています。ROE向上を目指し、成長投資への配分比率を高め、安定した配当を継続する方針です。これにより、株主還元を重視した経営を行っています。