ナブテスコJP:6268

時価総額
¥2987.9億
PER
20.5倍
この会社は、コンポーネントソリューション、トランスポートソリューション、アクセシビリティソリューションの3つの事業セグメントを持ち、産業用ロボット部品、建設機械用機器、鉄道車両用ブレーキ装置、自動扉装置、福祉・介護用機器などの設計、製造、販売、保守、修理を手がけています。

沿革

1944-08帝人航空工業㈱として、帝国人造絹絲㈱(1962年11月帝人㈱と社名変更)より分離独立。
1945-09社名を帝人製機㈱と改称。
1945-11繊維機械の製造を開始。
1949-02本社を岩国から大阪に移転。
1949-08大阪証券取引所に上場。
1955-03航空機の機能部品の製造を開始。
1959-03工作機械、産業機械の製造を開始。
1961-09油圧機器の製造を開始。
1962-09東京証券取引所市場第一部に上場。
1999-10本社を大阪から東京に移転。
2000-03帝人製機テキスタイルマシナリー㈱(2012年3月解散)を設立。繊維機械事業を同社に移管。
2002-04東レエンジニアリング㈱、村田機械㈱と合弁でティエムティマシナリー㈱(現 TMTマシナリー㈱)を設立。2003年4月合繊機械事業を同社に移管。
2003-09ティーエスコーポレーション㈱(旧 帝人製機㈱)と㈱ナブコが、株式移転により当社を設立しました。 当社の株式を東京証券取引所(市場第一部)に上場しました。
2003-10社名をティーエスコーポレーション㈱と改称。
2004-10完全子会社であるティーエスコーポレーション㈱(旧 帝人製機㈱)と㈱ナブコの2社を簡易合併の手続きにより、当社が吸収合併しました。
2008-02タイにNabtesco Power Control (Thailand)Co., Ltd.を設立しました。
2009-12ナブテスコオートモーティブ㈱を設立。自動車関連機器事業を同社に移管しました。
2011-01中国に江蘇納博特斯克今創軌道設備有限公司を設立しました。
2011-04スイスのKABA社より自動ドア部門(現 Gilgen Door Systems AG)を買収しました。
2011-08本社を現在地(東京都千代田区平河町二丁目7番9号)に移転しました。
2011-10中国に江蘇納博特斯克液圧有限公司(現 納博特斯克(中国)精密机器有限公司)を設立しました。
2016-04ナブコシステム㈱の株式を追加取得し、子会社化しました。
2017-03OVALO GmbHの出資持分を取得し、子会社化しました。
2022-04東京証券取引所の市場区分の見直しにより、市場第一部からプライム市場へ移行しました。
2023-08R.K. DEEP SEA TECHNOLOGIES LIMITEDの株式を取得し、子会社化しました。

事業内容

ナブテスコは、産業用ロボット部品、建設機械用機器、鉄道車両用ブレーキ装置、自動扉装置、連結装置、安全設備、航空機部品、自動車用ブレーキ装置、駆動制御装置、安全装置、舶用制御装置、消火装置、建物及び一般産業用自動扉装置、排煙設備機器、プラットホーム安全設備、福祉・介護用機器などの設計、製造、販売、保守、修理を手がける多岐にわたる事業を展開しています。これらの事業は、コンポーネントソリューション事業、トランスポートソリューション事業、アクセシビリティソリューション事業の3つのセグメントに分類されます。

コンポーネントソリューション事業では、産業用ロボット部品や建設機械用機器などを提供しています。トランスポートソリューション事業では、鉄道車両や自動車、船舶用の各種制御装置や安全装置を手がけています。アクセシビリティソリューション事業では、建物や一般産業用の自動扉装置、排煙設備機器、プラットホーム安全設備、福祉・介護用機器などを提供しています。

また、ナブテスコは国内外に多数の子会社と関連会社を持ち、グローバルに事業を展開しています。これには、中国、ヨーロッパ、アメリカなどで活動する子会社が含まれます。具体的には、納博特斯克(中国)精密机器有限公司、Nabtesco Precision Europe GmbH、Nabtesco Motion Control Inc.などがあります。

さらに、ナブテスコは包装機械、工作機械、鍛圧機械、繊維機械、立体モデル作成装置などの一般産業用機械の設計、製造、販売、保守、修理も行っており、これらは「その他」のセグメントに分類されます。これには、PACRAFT㈱やティーエス プレシジョン㈱などの子会社が関わっています。

ナブテスコは、これらの事業を通じて、多様な産業分野におけるニーズに応える製品とサービスを提供し、社会の発展に貢献しています。

経営方針

ナブテスコは、独創的なモーションコントロール技術を核に、安全・安心・快適な移動・生活空間の提供を目指しています。同社は2030年を最終年度とする長期ビジョンの実現に向け、2022年から2024年度を対象とした中期経営計画を策定しました。この計画では、「挑戦の中期」と位置づけ、自身の変革を通じて会社や社会の変化を促すことを目標に掲げています。

中期経営計画の具体的な目標として、ROIC(投下資本利益率)10%以上、配当性向35%以上を設定し、ESG課題の解決にも注力しています。特に、CO2排出削減量を2015年基準から25%削減することを目指しています。

経営戦略としては、「変革への挑戦」「創造への挑戦」「世界への挑戦」の3つの挑戦を推進します。これには、企業風土の変革、新しいモーションコントロールの創出、オープンイノベーションの推進、グローバル経営体制の再構築などが含まれます。

ナブテスコは、これらの戦略を通じて、未来のニーズに応えるイノベーションリーダーとしての地位を確立し、持続可能な成長を目指しています。また、全役員・従業員が変化を楽しむ文化の醸成、最適なワークライフバランスの実現、新しい価値の創造、環境負荷の低減、グローバル経営体制の強化など、多岐にわたる課題に取り組んでいます。