SANEIJP:6230

時価総額
¥96.1億
PER
6.6倍
給水栓や給排水金具、継手及び配管部材の製造・販売を行い、SUTTOやYORI SUTTOなどのデザイン性に優れた水栓シリーズを提供する企業。

事業内容

SANEIは、給水栓や給排水金具、継手および配管部材の製造・販売を主な事業としています。同社は、SANEIを中心に、アクアエンジニアリング、大連三栄水栓有限公司、水生活製作所、美山鋳造の5社で構成されています。これらの企業は、給水栓や関連部品の製造、販売、施工、アフターサービスを行っています。

SANEIの製品は、プロダクトデザイナーや建築デザイナーと協力し、インテリアに調和するデザインを提供しています。一般住宅やホテルのスウィートルーム、ペントハウスなどの高級ゾーンでも採用されています。また、事務所ビルやアミューズメント施設、病院、駅舎などの非住宅分野でも使用されています。

SANEIは、エレクトロニクスとの融合を目指し、スマートな水栓を開発しています。タッチパネル式水栓や音声認識による操作システムを製品化し、新たなライフスタイルを提案しています。高級水栓やデザイン性の高い製品も取り揃えています。

SANEIの主な製品ブランドには、「SUTTO」「YORI SUTTO」「cye」「MONOTON」「EDDIES」「TOH」「Kiwitap」「soroe」「FREED」「LUXE」があります。これらのブランドは、それぞれ独自のコンセプトやデザインを持ち、さまざまなニーズに応えています。

販売チャネルは、管工機材ルート、リテールルート、メーカールート、海外ルートの4つに分かれています。管工機材ルートでは、管材店やデベロッパーへの販売を行い、非住宅関連や住宅内の水まわり設備の提案をしています。リテールルートでは、量販店やネット販売を強化しています。

メーカールートでは、住宅設備機器メーカーへの製品供給を行い、バス・洗面・キッチンなどの提案をしています。海外ルートでは、アジア諸国向けに中高級グレードの商品を投入し、現地代理店との提携を強化しています。国内外での販売拠点を展開し、効率的な営業活動を行っています。

生産拠点は、岐阜県各務原市の岐阜工場を主力とし、大阪府の鴫野工場、中国の大連三栄水栓有限公司、岐阜県の水生活製作所と連携しています。岐阜工場では全工程を持ち、一貫生産体制を整えています。生産拠点の展開は、協力会社との連携や生産コスト、物流効率を考慮しています。

経営方針

SANEIは、持続的な成長を目指し、企業価値の向上に注力しています。同社は「ALWAYS WITH JOY」の理念のもと、地域社会に貢献し、企業としての繁栄と社員の幸福を追求しています。特に水まわりを中心に、生活の質を高める製品の提供を通じて、社会的責任を果たすことを重視しています。

SANEIの中期経営計画では、収益性の向上とグループ間のシナジーを追求し、株主価値の最大化を目指しています。具体的には、売上高、経常利益率、ROEを重視し、安定した配当を確保することで、企業価値を高めることを重要な課題としています。

同社は、世界経済の不透明さに対応しつつ、多様化するプライベート空間やパブリック空間に調和する新たな水まわり空間の研究開発を進めています。性別や世代を超えて人々の暮らしを潤す製品を提供し、安全で安心な生活を支えることを目指しています。

SANEIは、住宅市場と非住宅市場の両方でシェア拡大を図っています。特に非住宅市場への販売を強化し、岐阜工場の増改築を通じて生産能力を向上させています。自動化設備の導入や環境対策を進め、カーボンニュートラルの達成を目指しています。

同社は、デザイン性を追求し、センサーやAI技術を活用した製品開発を進めています。SANEIブランドの品質を高めるため、熟練技能とテクノロジーを融合させ、最上級の製品を提供することを目指しています。

SANEIは、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。2025年の大阪・関西万博では、ブロンズパートナーとして会場整備に参加し、センサー水栓を提供しています。また、地域社会との連携を深め、持続的な発展を目指しています。