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TOYOイノベックスJP:6210
事業内容
TOYOイノベックスは、射出成形機とダイカストマシンの製造販売を主な事業としています。同社は、連結子会社10社、関連会社1社、関連会社の子会社1社で構成され、これらの製品に関連する事業を展開しています。
射出成形機の分野では、プラスチック射出成形機やその周辺機器、部品を製造販売しています。TOYOイノベックスは、東洋機械(常熟)有限公司に技術指導を行い、同社が射出成形機を製造販売しています。また、複数の関連会社が保守サービスや据付工事、販売支援を行っています。
ダイカストマシンの分野では、ダイカストマシンやその周辺機器、部品を製造販売しています。TOYOイノベックスは、東洋工機株式会社に周辺機器の製造を委託し、東洋機械(常熟)有限公司がダイカストマシンを製造販売しています。関連会社が保守サービスや据付工事、販売支援を行っています。
TOYOイノベックスは、これらの事業を通じて、射出成形機とダイカストマシンの市場での競争力を高め、顧客に高品質な製品とサービスを提供しています。
経営方針
TOYOイノベックスは、創業100周年を迎えるにあたり、「成形イノベーション&Customers' Value Upで未来を豊かに!世界を笑顔に」をパーパスとして掲げています。射出成形機とダイカストマシンの製造・販売を通じて、環境と調和し、社会の進歩に貢献することを目指しています。
同社は、2027年3月期を最終年度とする中期経営計画において、売上高、売上高営業利益率、自己資本利益率(ROE)を重点指標としています。これにより、持続的な成長と収益性の向上を図ります。
中長期的な経営戦略として、TOYOイノベックスは3つの基本方針を掲げています。まず、競争力のあるダイカストマシンの売上比率を向上させ、射出成形機の計画生産を推進することで「持続的に稼ぐ力の向上」を図ります。
次に、成形イノベーションセンターを新設し、成形AI技術の開発を進めることで「成形イノベーションの創出とCustomers' Value Up」を実現します。これにより、成形技能士不足や技術承継問題に対応します。
さらに、「経営基盤の更なる強化」を目指し、サステナビリティ経営の高度化や人材戦略の構築を進めます。ESGの重要課題に対応し、持続可能な成長を支える基盤を強化します。
TOYOイノベックスは、製品ポートフォリオの再構築や短納期生産体制の強化、高付加価値製品の開発を推進します。これにより、グローバル市場での競争力を高め、収益性の向上を図ります。
同社は、ダイカストマシンの需要増加に対応するため、明石工場に大型組立工場を新設し、2025年度より増産を開始します。また、射出成形機の計画生産を推進し、グローバル市場での競争力を強化します。
高付加価値製品の開発では、成形AIの開発を進め、誰でも簡単に高品質な成形を実現できる製品を提供します。これにより、価格競争に影響されにくい差別化製品を開発します。
ソリューションビジネスの進化として、迅速なメンテナンス体制やサービス部品の即納体制を強化します。2024年1月に新設したサービス部品センターを活用し、グローバル市場での競争力を高めます。
経営基盤の強化では、サステナビリティ経営の高度化や人材戦略の再構築を進めます。資本コストを意識した経営を強化し、持続可能な成長を支える基盤を構築します。