パンチ工業JP:6165

時価総額
¥133.4億
PER
23.3倍
プラスチック金型やプレス金型の部品製造・販売を行い、携帯電話外装や自動車部品製造に用いるスプルーブシュやエジェクタピンなどを提供。

事業内容

パンチ工業は、プラスチック金型やプレス金型の部品の製造・販売を主な事業としています。具体的には、携帯電話やデジタルカメラの外装などに使用されるプラスチック金型や、金属の鋼板を加工するプレス金型を提供しています。これらの金型は、電気製品や自動車など、幅広い分野で利用されています。

パンチ工業の製品には、プラスチック金型部品とプレス金型部品があります。プラスチック金型部品には、スプルーブシュやゲートブシュ、エジェクタピンなどがあり、これらは射出成型機でのプラスチック製品の製造に欠かせない部品です。一方、プレス金型部品には、ダイセットガイドやパンチ、ストリッパガイドがあり、金属加工において重要な役割を果たします。

パンチ工業は、国内外での事業展開を行っています。国内では、熱処理技術や研削加工技術を活かした製造を行い、全国に10ヵ所の販売拠点を持ち、顧客密着型の受注活動を展開しています。海外では、中国、東南アジア、インド、米国を中心に事業を展開し、各地域での製造・販売活動を行っています。

パンチ工業のグループ会社には、国内の株式会社ASC(アスク)や、海外の大連パンチ、マレーシアパンチ、インドパンチなどがあります。これらのグループ会社は、それぞれの地域での製造・販売活動を担い、パンチ工業の事業を支えています。特に、アスクはFA機器の設計・製造を行い、パンチ工業の中期経営計画における特注品の販売拡大に貢献しています。

経営方針

パンチ工業は、持続的な企業価値の向上を目指し、「ものづくりによる信頼、真摯な技術、自由な創造力で、次世代の豊かな未来をカタチづくる」というパーパスを掲げています。このビジョンのもと、同社は「パンチグループの約束」を通じて、顧客、社員、社会に対して価値を提供し続けることを誓っています。

同社は、2025年に「Vision60」という長期ビジョンを策定しました。このビジョンは、10年後の理想像を描き、そこに至るための3つの中期経営計画を策定するものです。変化の激しい経営環境の中で、ステークホルダーの期待に応えるため、事業の発展と企業価値の向上に努めています。

パンチ工業は、「脱・金型部品依存」を掲げ、事業領域の拡大を図っています。具体的には、金型部品事業の成長とともに、成長事業と位置づけるFA事業の拡大を推進し、新たな事業の開拓・育成を進めています。これにより、2035年には連結売上高800億円を目指しています。

同社は、資本コストや株価を意識した経営を実現するため、ROIC経営に取り組んでいます。財務基盤の健全性を確保しつつ、経営効率を高め、営業活動から得られた資金を株主還元と成長投資に適切に分配することで、企業価値の向上を目指しています。