- 日本企業
- アドバネクス
アドバネクスJP:5998
事業内容
アドバネクスは、精密ばねの製造販売を主な事業とする企業です。日本、米州、欧州、アジアに拠点を持ち、グローバルに事業を展開しています。アドバネクスは、連結子会社14社と非連結子会社3社で構成され、各地域で異なる事業を展開しています。
日本では、アドバネクス株式会社が精密ばねの製造と販売を行っています。また、アドバネクスPLUS株式会社は製鋼原料や非鉄金属、一般鋼材の販売を手がけています。株式会社ベアー技研は、特殊鋼や非鉄金属、鉄鋼の伸線圧延製品の加工販売を行っています。
米州では、Advanex Americas, Inc.とAdvanex de Mexico S.de R.L.de C.V.が精密ばねの製造と販売を担当しています。これらの拠点は、北米市場における重要な供給拠点として機能しています。
欧州では、Advanex Europe Ltd.とAdvanex Czech Republic s.r.o.が精密ばねの製造と販売を行っています。これにより、欧州市場における顧客ニーズに迅速に対応しています。
アジアでは、Advanex(Singapore)Pte.Ltd.やAdvanex(Thailand)Ltd.などが精密ばねの製造と販売を行っています。PT.Advanex Precision Indonesiaは、金属プレスやインサート成形部品の製造販売を手がけています。これにより、アジア市場での競争力を強化しています。
経営方針
アドバネクスは、精密金属加工の総合メーカーとして、持続的な成長と企業価値の向上を目指しています。同社の成長戦略は、三つのコア「Global」「Change」「Innovation」を基盤に、地球の未来や社会の発展に貢献することを掲げています。具体的には、グローバル展開、社会や市場の変化への対応、そして常に新しい価値や技術を発信することを重視しています。
中期経営計画では、2027年3月期に連結売上高290億円、連結営業利益15億円、自己資本比率30%以上、ROE7.0%以上の達成を目標としています。これを実現するために、アドバネクスは精密金属加工分野での事業基盤の強化と領域拡大を進めています。特に、自動車市場や医療市場、航空機市場の成長を見据え、これらの分野での競争力を高めることに注力しています。
同社は、グローバルビジネス展開と海外拠点の収益化を進めています。メキシコ、インドネシア、インド、チェコ、埼玉に新工場を開設し、グローバルな供給体制を強化しています。また、自動車市場では、次世代のEV・HEVやCASE(Connected、Autonomous、Sharing、Electric)に関連する製品の受注拡大を目指しています。
医療向け事業の拡大も重要な戦略の一つです。高度医療の需要が増加する中、アドバネクスは医薬品キットの認可を進め、メガファーマと呼ばれる大手製薬メーカーとの取引を拡大しています。これにより、安定した収益基盤を築くことを目指しています。
さらに、自社製品の開発強化と売上拡大にも取り組んでいます。特に、コイルスレッドやロックワン、インスタントロックといった製品の販売を強化し、競争力と収益性を高めています。これらの戦略を通じて、アドバネクスは持続的な成長を実現し、株主還元の強化を図っています。