天龍製鋸JP:5945

時価総額
¥206.1億
PER
16.8倍
鋸・刃物類の製造、加工及び販売、国内外での生産体制と販売網を展開。

沿革

1913-10天龍製鋸株式会社を設立
1918-03東京支店を東京市深川区(現 東京都江東区)に設置(1945年4月戦時罹災のため閉鎖)
1919-07大阪支店を大阪市北区に設置
1919-09秋田支店を秋田市楢山字長沼(現 東通仲町)に設置
1920-04社員2名を英国に派遣、木工用丸鋸の製造方法を修得し、帰国後わが国最初の製鋸事業に成功
1927-12パス印商標が登録される
1930-08商工省より木工用丸鋸が優良国産品に選定される
1937-11大阪支店を大阪市大正区に移転(1944年10月戦時罹災のため閉鎖)
1946-08東京出張所を東京都日本橋区(現 中央区)に設置
1948-01大阪出張所を大阪市西区に設置
1950-12木工用丸鋸に対し、業界初の日本工業規格(JIS)表示許可工場に指定される
1957-10東京、大阪、秋田各出張所を東京支店、大阪支店、秋田支店に昇格
1960-03電動工具用丸鋸の生産開始
1962-10チップソーの量産開始
1965-05ダイヤモンドソー基板の生産開始
1968-11東京支店を東京都台東区に移転
1972-04熊本営業所を熊本市に設置(1987年4月廃止)
1972-12関係会社㈱パス(帯鋸の加工)、㈱カケン(ダイヤモンドソーの製造)設立(1992年4月吸収合併)
1973-10北陸営業所を富山市新庄町に設置
1974-02大韓民国に、合弁会社英昌刃物㈱(ダイヤモンドソー基板の加工)設立(1992年2月合弁関係を解消)
1976-05関係会社㈱ギケン(各種目立機他製造)設立(1992年4月吸収合併)
1979-06秋田支店を秋田市山王中島町に移転
1982-08メタルソーの販売開始
1984-01本社及び工場を静岡県磐田郡浅羽町(現 静岡県袋井市)に移転
1984-05メタルチップソーの生産開始
1988-11社団法人 日本証券業協会 東京・名古屋地区協会に店頭登録
1991-08大阪支店を東大阪市に移転
1993-10北海道営業所を旭川市に設置(2000年6月秋田支店へ統合)
1994-07中華人民共和国に、大韓民国の英昌刃物㈱との合弁で天龍製鋸(中国)有限公司(チップソー等の製造販売)設立(2000年9月英昌刃物㈱の持分をすべて取得し、100%出資子会社とした)
1995-04東京支店を千葉県習志野市に移転
1995-11中華人民共和国に、中華人民共和国のYANTAI XINLEI SUPERHARD MATERIALS (GROUP) CORP.との合弁で煙台天龍製鋸有限公司を設立(2003年2月解散)
1996-05アメリカ合衆国に、TENRYU AMERICA, INC.(チップソー等の販売)設立
2002-01中華人民共和国の龍蓮工具(廊坊)有限公司(カッター類の製造販売)へ出資
2004-08タイ王国に、TENRYU SAW (THAILAND) CO., LTD.(チップソー等の製造加工・販売)設立
2004-12株式会社ジャスダック証券取引所に株式を上場
2009-09ドイツ連邦共和国に、TENRYU EUROPE GMBH(チップソー等の販売)設立
2010-04ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所(JASDAQ市場)に株式を上場
2010-10大阪証券取引所ヘラクレス市場、同取引所JASDAQ市場及び同取引所NEO市場の各市場の統合に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場
2011-09インド共和国に、TENRYU SAW INDIA PRIVATE LIMITED(チップソー等の販売)設立
2012-09メキシコ合衆国に、TENRYU SAW DE MEXICO, S.A. DE C.V.(チップソー等の販売)設立
2013-02北陸営業所を富山市針原中町へ移転
2013-07大阪証券取引所と東京証券取引所の現物市場統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場
2013-10設立100周年
2017-10大牟田工場を福岡県大牟田市に設置
2017-11中華人民共和国の龍蓮工具(廊坊)有限公司を河北省廊坊市から遼寧省大連市に移転し名称を龍蓮工具(大連)有限公司に変更
2018-06中華人民共和国に天龍製鋸(大連)有限公司(チップソー等の製造販売)設立
2022-04東京証券取引所の市場区分の見直しによりJASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場へ移行

事業内容

天龍製鋸は、鋸や刃物類の製造、加工、販売を主軸に展開する企業で、その事業は国内外に広がっています。同社グループは、天龍製鋸を含む連結子会社5社と非連結子会社3社から成り立っており、国内外での生産体制と販売体制を確立しています。

生産面では、国内では天龍製鋸が中心となり、海外では天龍製鋸(中国)有限公司、龍蓮工具(大連)有限公司、TENRYU SAW (THAILAND) CO., LTD.、天龍製鋸(大連)有限公司が生産拠点として機能しています。これにより、同社はグローバルな生産ネットワークを構築しています。

販売面では、天龍製鋸は国内外に製品を供給しており、各地域に特化した販売戦略を展開しています。例えば、天龍製鋸(中国)有限公司は中国市場、TENRYU AMERICA, INC.は米国市場、TENRYU SAW (THAILAND) CO., LTD.はタイ市場、TENRYU EUROPE GMBHは欧州市場、TENRYU SAW INDIA PRIVATE LIMITEDはインド市場、TENRYU SAW DE MEXICO, S.A. DE C.V.はメキシコ市場をそれぞれ中心に販売活動を行っています。これにより、同社は世界各地での需要に応える販売網を確立しています。

天龍製鋸の事業は、高品質な鋸や刃物類の提供を通じて、多岐にわたる市場ニーズに対応しています。国内外での生産体制と販売体制の構築により、同社はグローバルな事業展開を加速させています。

経営方針

天龍製鋸は、1913年の設立以来、機械鋸産業界のパイオニアとして、国内外における鋸刃専門メーカーとしての地位を確立してきました。同社は、「誠実と和」を社是とし、従業員、株主、そして社会の幸せを追求する経営理念のもと、事業の発展に努めています。経営方針として、顧客満足と信頼の獲得、従業員の自己啓発、地域社会への貢献を通じて、魅力ある企業への発展を目指しています。

中期経営計画では、効率的な生産体制の構築、新製品の開発、バックオフィスの充実、脱炭素への対応を重点戦略として掲げています。新型コロナウイルス感染症の影響や世界経済の減速懸念の中、2023年度は中期経営計画の最終年度と位置づけられており、特需の落ち着きや原材料・エネルギー価格の高騰に対応しながら、生産コストの削減や販売価格の見直しを図っています。また、環境に配慮した新製品開発やカーボンニュートラルに対応した生産設備の導入も推進しています。

経営上の目標としては、安定した営業利益の確保を重視し、2023年度には連結売上高営業利益率10%以上を目指しています。これらの戦略と目標を通じて、天龍製鋸は持続可能な成長を目指し、変化する市場環境に対応する企業体質の向上を図っています。