Japan Eyewear HoldingsJP:5889

時価総額
¥712.3億
PER
32.1倍
眼鏡の製造・販売を主軸に、金子眼鏡グループとフォーナインズグループを通じ、国内外で直営店展開を積極化。

沿革

0000-00Japan Eyewear Holdings株式会社①
1958-04現代表取締役 金子真也の父、金子鍾圭が福井県鯖江市に「金子眼鏡商会」を創業
1981-04金子真也が家業を継ぐ形で入社
1986-04「金子眼鏡株式会社」に法人化(上記の「金子眼鏡株式会社①」)
1987-04最初のオリジナルブランド「BLAZE」コレクションスタート
1995-09999.9ブランド創立
1996-04有限会社フォーナインズ設立
1996-10IOFT(国際メガネ展)’96に初出店
1997-04フォーナインズファクトリー部門開設
1997-05「SPIVVY」コレクションスタート
1998-03ニューヨークの展示会において海外展開開始
1998-04フォーナインズGINZA Showroom & Shopをオープン
1998-06直営店「FACIAL INDEX SPECTACLES」を北海道・函館にオープン
1999-04フォーナインズGINZA Test & DeliveryをShowroom & Shopの3階フロアにオープン
1999-09金子真也が代表取締役に就任
2000-04ニューヨーク・SOHO地区に、直営店「FACIAL INDEX NEW YORK」をオープン(閉店済み)
2000-09「有限会社フォーナインズ」から「株式会社フォーナインズ(株式会社フォーナインズ①)」に組織変更
2001-09直営店「FACIAL INDEX NEW YORK東京店」を丸の内・仲通りにオープン
2002-09新たな眼鏡職人ブランド「小竹長兵衛作」「井戸多美男作」「佐々木與市作」スタート
2003-03直営店「COMPLEX名古屋店」オープン
2006-08自社工房「BACKSTAGE」設立
2006-09本社に総合加工室を開設
2006-11フォーナインズ銀座本店にテストルーム増設
2008-08『ものづくり文化継承』を目的とした直営店「THE STAGE」を大阪・淀屋橋にオープン
2009-07自社工場「BACKSTAGE」竣工
2010-10新業態「金子眼鏡店」をスタート。1号店を羽田空港国際線旅客ターミナルにオープン
2011-03サングラスライン「999.9 feelsun」デビュー
2012-02フォーナインズ福井オフィスを設立
2012-09新業態「KANEKO OPTICAL」をスタート。1号店を福岡市博多区「キャナルシティ博多」内にオープン
2013-09アジア地域における卸販売及び直営店出店を目的として、FOUR NINES SINGAPORE PTE. LTD.を設立
2015-09フランスにおける直営店展開を目的として、金子眼鏡株式会社の100%出資によりフランス法人「KANEKO FRANCE SARL」を設立
2015-10株式会社イッセイミヤケとの協業による「ISSEY MIYAKE EYES PROJECT」スタート
2016-04パリ・マレ地区にフランス直営1号店「KANEKO LE MARAIS」をオープン
2016-08メタルフレーム製造の内製化を目的として、「株式会社栄光眼鏡」を子会社化
2017-01本社機能を成城から用賀に移転
2019-03新工場「BASEMENT」竣工
2019-07金子眼鏡グループが株式会社日本企業成長投資(以下「NIC」)がアドバイザーとして関与する投資ファンド(以下「NICファンド」)の出資を受け入れることとなり、NICファンドがLunettes Holdings株式会社を設立。さらに、Lunettes Holdings株式会社の100%出資でKG Holdings株式会社を設立し、KG Holdings株式会社の100%出資によりKG株式会社を設立
2019-09東京ゲームショウ2019にて、ゲーミンググラス「PLAIDe」発表
2019-10金子眼鏡株式会社①は金子ホールディングス株式会社①を吸収合併し、金子眼鏡株式会社②に商号変更。さらに、KG株式会社を存続会社とする吸収合併により、金子眼鏡株式会社②は消滅
2021-07金子ホールディングス株式会社②がJapan Eyewear Holdings株式会社①に商号変更
2021-08Japan Eyewear Holdings株式会社①が、Four Nines Limited株式を取得し、株式会社フォーナインズ③およびFOUR NINES SINGAPORE PTE. LTD.をグループ会社化
2021-12アジア地域における直営店展開を目指し、Japan Eyewear Holdings株式会社①の100%出資により中国法人「金子眼鏡(上海)有限公司」を設立
2023-01事業活動を行っていないFour Nines Limitedを清算することを目的として、Japan Eyewear Holdings株式会社①は株式会社フォーナインズ③およびFOUR NINES SINGAPORE PTE. LTD.の全株式を現物分配により取得し、Four Nines Limited株式を売却
2023-04中国・上海において中国1号店となる武康庭376店をオープン
2023-05Lunettes Holdingsを存続会社としてJapan Eyewear Holdings株式会社①と合併し、Japan Eyewear Holdings株式会社②(現在の当社)に商号変更
2023-11東京証券取引所スタンダード市場に株式を上場

事業内容

Japan Eyewear Holdings株式会社は、自社および連結子会社6社で構成される持株会社であり、眼鏡の製造・販売を主軸に事業を展開しています。同社は、金子眼鏡グループとフォーナインズグループの2つの主要事業セグメントから成り立っており、2023年1月期の連結売上において、金子眼鏡グループが約6割、フォーナインズグループが約4割を占めています。

金子眼鏡グループは、1958年の創業以来、眼鏡の企画・製造・販売を手掛けており、2023年1月期には売上の約9割を直営店による小売販売が占めています。同グループは、国内外に80店舗の直営店を展開し、自社工場での一貫生産体制を通じて、顧客ニーズに迅速に応えることで高成長を遂げています。

一方、フォーナインズグループは、1995年に創業した高級ブランド眼鏡のデザイン・販売を行っており、売上の約半分が卸売、もう半分が直営店による小売販売です。同グループは、国内外に約1,000店舗の取引先を持ち、機能性やモダンデザインに特化した商品展開を行っています。

両グループともに、高品質な眼鏡の提供を目指し、独自の店舗を通じてブランドの世界観を表現しています。また、顧客との信頼関係構築に努め、グローバル市場におけるラグジュアリー眼鏡ブランドとしての地位確立を目指しています。

経営方針

Japan Eyewear Holdingsは、金子眼鏡とフォーナインズの2つのブランドを核として、事業価値の最大化を目指しています。同社は、これらのブランドの独自性と強みを生かし、事業提携やシナジーの追求を通じて持続的な成長を目指しています。金子眼鏡はクラシカルでオーセンティックなデザインを、フォーナインズはモダンでスタイリッシュなデザインを特徴としており、顧客層の住み分けができていると同社は考えています。

成長戦略の一環として、国内外での直営店出店を重視しています。出店先の物件情報の共有化を進めることで、シナジー効果を高めるとともに、金子眼鏡グループの眼鏡フレーム製造工場を活用し、内製化率の向上にも取り組んでいます。また、眼鏡小売市場の二極化に対応し、高級感を求める顧客ニーズに応えることで、顧客満足度の向上とロイヤルカスタマーの獲得を目指しています。

海外展開においては、特に中国市場に注力しており、上海に金子眼鏡の中国1号店を出店するなど、グローバルなラグジュアリー・アイウェア・グループを目指しています。インバウンド需要の取り込み強化や、越境EC売上の拡大も視野に入れています。

内部管理体制の強化も重要な戦略の一つであり、業務の標準化と効率化を進めることで、事業基盤の確立を図っています。EBITDAを重視した経営目標の達成と、サービスレベルの向上、人材投資、各ステークホルダーへの収益還元を通じて、事業拡大と経営基盤および収益体質の強化を目指しています。