梅乃宿酒造 (559A) 株価

時価総額
PER
日本酒及び日本酒リキュールの有力企業。「あらごしシリーズ」等の果実リキュールが主力で、2024年時点で国産リキュール市場16.7%のシェアを占める。2001年にリキュール製造免許を取得し日本酒仕込みの梅酒製造を開始。国内外24か国に展開。25年売上高26億円。

株価・出来高の推移

時価総額の推移

プレミアム会員にご登録いただくと、
時価総額の推移にアクセスできます。

有料プランをチェック

PERの推移

プレミアム会員にご登録いただくと、
PERの推移にアクセスできます。

有料プランをチェック

PBRの推移

事業内容

梅乃宿酒造は、「新しい酒文化を創造する」をパーパスとして、酒類の製造及び国内外での販売を行う企業です。1893年創業の日本酒蔵として出発しましたが、現在は果実をふんだんに使用した日本酒リキュール「あらごしシリーズ」を主力商品として事業を展開しています。同社は業界に先駆けて2001年から日本酒リキュールの製造を開始し、国産リキュール市場において16.7%のシェアを占める地位を確立しています。

同社の主要顧客は国内BtoB市場が中心で、酒販店や卸売業者など1,000社超のネットワークを通じて販売しています。収益構造は売上高2,684百万円(2025年6月期)、売上総利益率55.7%と、清酒製造業者やリキュール製造業者の平均を上回る高い収益性を実現しています。これは製造リードタイムが短く固定費効率の高いリキュール事業が収益の柱となっているためです。国内市場82.0%、海外市場18.0%の構成で、BtoCチャネルではEC販売や直営店での販売も強化しています。

事業セグメントは日本酒とリキュールの2つが中心で、日本酒では純米大吟醸や純米吟醸などの高級酒カテゴリーに特化し、リキュールでは梅酒と「あらごしシリーズ」を展開しています。同社は香料・保存料・着色料を使用せず、20年以上の製造経験で培った技術により自然な果実感を実現した商品を提供しています。近年では「大人の果肉の沼」シリーズやノンアルコール商品など、消費者との共創による新商品開発にも積極的に取り組んでいます。

経営方針

梅乃宿酒造は「より多くの人に梅乃宿を」「ブランド戦略の明確化」「革新の連続」「丁寧な酒造りの磨き込み」「組織力の底上げ」を軸とする中期経営戦略を展開しています。同社は経営指標としてEBITDA、BtoC売上、海外売上、ROEの4つをKPIに設定し、収益性と成長性の両立を目指しています。国内では既存顧客との関係強化と新規開拓に加え、大手量販店への展開を通じた定番商品のシェア拡大を図る一方、高付加価値なプレミアムライン商品の開発により贈答需要などの取り込みも進めています。

海外展開では現在24の国・地域への輸出を実施し、中国、香港、台湾、アメリカを主力市場としながら、リスク分散を図るため注力国の範囲を拡大する方針です。地域別戦略として、アジアでは中国・台湾・香港を中核にASEAN諸国への展開、北米では代理店を通じたリキュール販売強化、欧州ではドイツ・フランスでの高付加価値市場でのブランド浸透を推進します。さらにコストコの海外店舗展開や越境ECも含めた多角的なアプローチで販路拡大を図っています。

BtoCチャネルでは2022年7月の自社ECサイトリニューアルを機に、専用商品開発とSNSマーケティングを連動させた販売体制を構築しました。会員型コミュニティ「梅乃宿KURABU」を活用した顧客ロイヤリティの醸成や、新蔵内の直営店での体験型サービス提供により、幅広い世代の顧客獲得を目指しています。同社独自の商品開発力を活かし、既存の酒類カテゴリーにとらわれない革新的な商品開発にも注力し、日本酒リキュール以外の新領域展開も進めています。

技術面では過去20年のデータ蓄積を基に製造工程の見える化を実現し、伝統的な杜氏制度を廃止して高品質かつ再現性のある酒造りを確立しています。2022年の蔵移転により最先端の製造体制を構築し、温度・衛生管理の精度向上を達成しました。今後も既存設備の自動化・高速化を含む設備投資により生産能力拡大と効率化を推進し、「大阪版食の安心安全認証」取得で示された品質管理体制をさらに強化していく計画です。

AIチャット