神戸製鋼所JP:5406

時価総額
¥7544.4億
PER
7.5倍
鉄鋼アルミ、素形材、溶接、機械、エンジニアリング、建設機械、電力、その他の事業セグメントを持ち、線材条鋼や油圧ショベル、電力供給などを手がける。

事業内容

神戸製鋼所は、多様な事業セグメントを持ち、幅広い製品とサービスを提供しています。以下にその主な事業セグメントを紹介します。

**鉄鋼アルミセグメント**

神戸製鋼所は、線材条鋼や薄板、厚板、アルミ板などを製造しています。主要な関係会社には、日本高周波鋼業や神鋼鋼線工業などがあります。

**素形材セグメント**

このセグメントでは、鋳鍛鋼品やアルミニウム合金、マグネシウム合金鋳造品などを提供しています。神鋼汽車鋁部件(蘇州)有限公司などが主要な関係会社です。

**溶接セグメント**

溶接材料や溶接ロボット、溶接機などを取り扱っています。青島神鋼溶接材料有限公司が主要な関係会社の一つです。

**機械セグメント**

エネルギー・化学関連機器や原子力関連機器、各種圧縮機などを製造しています。コベルコ・コンプレッサや神鋼造機が主要な関係会社です。

**エンジニアリングセグメント**

各種プラントや新交通システム、化学・食品関連機器を提供しています。神鋼環境ソリューションが主要な関係会社です。

**建設機械セグメント**

油圧ショベルやミニショベル、クローラクレーンなどを製造しています。コベルコ建機が主要な関係会社です。

**電力セグメント**

電力供給や熱供給を行っています。コベルコパワー神戸が主要な関係会社です。

**その他セグメント**

高圧ガス容器製造業や総合商社としての活動を行っています。神鋼商事が主要な関係会社です。

神戸製鋼所は、これらの多様な事業を通じて、幅広い産業分野に貢献しています。

経営方針

神戸製鋼所は、2024年から2026年度にかけての中期経営計画で、「稼ぐ力の強化」と「成長追求」、そして「カーボンニュートラル(CN)への挑戦」を最重要課題としています。これにより、事業基盤を強化し、持続的な成長を目指しています。

同社は、ROIC(投下資本利益率)を安定的に6%以上、将来的には8%以上を目指し、経営資源を成長機会に集中投資する方針です。また、CO₂排出削減を通じて新たな事業機会を創出し、2030年までに2013年度比で30~40%のCO₂削減を目指しています。

成長戦略の一環として、神戸製鋼所は「KOBELCO-X」という変革プログラムを推進しています。これにより、サステナビリティ経営を強化し、魅力ある企業への変革を図り、未来に挑戦できる事業体の確立を目指しています。

同社は、事業基盤の再整備や新たな需要の捕捉、事業の幅の拡大を通じて成長を追求しています。特に、エネルギー転換に関連した事業拡大や新規需要を成長の機会と捉え、機械やエンジニアリング事業を中心に新たな事業領域の拡大を図っています。

また、神戸製鋼所は、財務基盤の強化にも注力しています。2026年度末までに純資産比率を40%台前半、D/Eレシオを0.7倍台半ばに設定し、事業成長を支える財務体質への変革を進めています。