クニミネ工業JP:5388

時価総額
¥156.8億
PER
14.6倍
ベントナイト原鉱石の採掘、製造、販売、農薬加工、化成品製造販売、粘土鉱物調泥剤仕入れ、運送取扱い、研究・分析業務を展開。

沿革

1943-06國峯鉱業株式会社として当社設立
1946-02國峯礦化工業株式会社に商号変更
1949-12月布川鉱業株式会社を吸収合併(左沢工場、月布鉱業所を取得)、ベントナイト鉱石採掘、同製品製造開始
1956-03茨城県常陸太田市に太田工場を開設
1963-01左沢工場で農薬製剤の加工開始
1967-08宮城県刈田郡に蔵王工場を開設、カルシウム型ベントナイトの製造販売開始
1970-04宮城県に川崎鉱業株式会社を設立(資本金 1百万円、出資比率 50.0%)
1970-05左沢工場、太田工場で農薬基剤の製造開始
1971-11蔵王工場で活性化ベントナイト(ネオクニボンド)の製造開始
1973-11左沢工場内に粘土鉱物の研究開発のため研究室を設置、月布鉱業所の原鉱石を利用した精製ベントナイトの商品化(クニピア)に成功
1978-06クニミネ工業株式会社に商号変更
1980-08栃木県黒磯市に研究所を完成、左沢工場内の研究室を移転
1983-03福島県常磐鹿島工業団地内にいわき事業所を開設
1986-06福島県小名浜臨海工業団地内に小名浜工場を開設、農薬製剤の加工開始
1989-06当社の株式、社団法人日本証券業協会東京地区協会へ登録される
1990-05愛知県宝飯郡に御津工場を開設、ベントナイトの製造開始
1992-12米国テキサス州にTRANS WORLD PROSPECT CORPORATIONを設立(資本金 1,400千米ドル、出資比率 71.4%)
1994-07鉱山部門を独立させ、クニマイン株式会社を設立(資本金 250百万円、出資比率 100.0%)
2000-03川崎鉱業株式会社の株式を 100.0%取得
2004-12日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場
2008-04関東ベントナイト鉱業株式会社及び関ベン鉱業株式会社の株式を100.0%取得し、子会社化
2010-04ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQに上場
2012-01BASFジャパン株式会社より郡山工場を取得
2013-07東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
2015-01タイにKUNIMINE(THAILAND)CO.,LTD.を設立(資本金 4,000千タイバーツ、出資比率 49.0%)
2015-03東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)から東京証券取引所市場第二部へ市場変更
2016-04関東ベントナイト鉱業株式会社を、クニミネマーケティング株式会社と商号を変更
2018-03東京証券取引所市場第一部に指定
2022-04東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、東京証券取引所スタンダード市場に移行

事業内容

クニミネ工業株式会社とその子会社6社は、多岐にわたる事業セグメントを展開しています。主要な事業は、ベントナイト原鉱石の採掘、ベントナイトの製造・販売、農薬加工、化成品の製造・販売です。また、粘土鉱物や調泥剤の仕入れ・販売、運送取扱い業務、各種研究・分析業務も手がけています。

ベントナイト事業では、鋳物用、土木建築用、ペット用トイレ砂などの製造・販売を行っており、クニマイン株式会社、川崎鉱業株式会社、関ベン鉱業株式会社が原鉱石の採掘・販売を担当しています。クニミネマーケティング株式会社はペット用トイレ砂のベントナイトを、KUNIMINE(THAILAND)CO.,LTD.は鋳物用のベントナイトをそれぞれ仕入れ・販売しており、TRANS WORLD PROSPECT CORPORATIONはベントナイト採掘会社への出資を通じて事業に関与しています。

アグリ事業では、クニミネ工業が農薬の加工、農薬基剤や農薬加工用原材料、農業資材の製造・加工・販売および運送取扱いを行っています。

化成品事業においては、精製ベントナイトや環境保全処理剤などの製造・販売をクニミネ工業が手掛けています。

これらの事業内容は、クニミネ工業グループの多角的な事業展開を示しており、各セグメントが相互に連携しながら、幅広い産業分野に対して製品やサービスを提供しています。

経営方針

クニミネ工業は、地下資源の有効活用を目指し、品質と技術の向上に努めることを経営の基本方針としています。同社は、2023年度を初年度とする3年間の中期経営計画を策定し、高付加価値製品の開発、生産販売の省人化、デジタル化を通じて、社会課題の解決と顧客の価値創造を目指しています。この計画には、脱炭素関連や国土強靭化、静脈産業への取り組み、新規事業領域の拡大、海外市場展開、企業体質の強化が含まれます。

具体的には、地熱発電事業や放射性廃棄物処理事業、森林整備事業、インフラ整備事業への注力を計画しています。また、種子コーティング事業やガスバリア材料の開発、アセアン市場への展開推進、高品質原鉱の安定調達に向けた海外鉱利用も戦略の一環です。さらに、ESG経営の推進やデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進、新鉱区開発や採鉱技術の開発にも力を入れています。

これらの戦略は、不確実性の高い経済環境の中で、コストダウンや付加価値の高い製品・サービスの提案を進めることで収益確保を図り、同時に研究開発や人材教育、DX推進に注力することで成長戦略の実現を目指しています。クニミネ工業は、これらの取り組みを通じて、企業価値の一層の向上と社会への貢献を目指しています。