ジャニス工業JP:5342

時価総額
PER
衛生機器の製造・販売の有力企業。自社生産と国内外仕入先への生産委託、OEMからの受託生産による製品供給体制を展開。連結子会社1社を含む計2社で単一セグメントの事業体制。販売拠点は国内中心で海外仕入れを活用。

事業内容

ジャニス工業は衛生機器の製造・販売を主力とする企業です。同社グループは本体と連結子会社1社の計2社で構成し、製品の企画・製造から販売までを担っています。

同社の収益は製品販売が中心で、自社生産と仕入れを組み合わせて売上を構成しています。自社の生産能力を超える分は国内外の仕入先に委託して調達し、さらにOEM先からの生産委託も受けて受注型の売上を確保しています。

事業は衛生機器の製造・販売という単一セグメントに集約されており、事業活動は自社生産、外部調達、OEM受託の三本柱で展開しています。これにより製品ラインの幅を保ちつつ、市場の需要変動に柔軟に対応しています。

経営方針

同社は2024年4月(第91期)から2027年3月(第93期)までの第7次中期経営計画を掲げ、『100期へ向けて新たな時代への挑戦』をスローガンに営業を行っています。資材・エネルギー価格や賃上げによるコスト上昇を踏まえ、製造原価のさらなる低減と一部販売価格改定を組み合わせて売上高の回復を図る方針です。市場環境は新設住宅着工戸数が2024年度で約816,018戸と低水準で推移しており(2021年度865,909戸→2023年度800,176戸)、同社はこうした需要の低迷を見据えつつ高付加価値商品の提供で収益基盤を安定させることを目指しています。

同社は重点投資分野として生産設備の高効率化とサプライチェーンの強化を挙げています。具体的には省エネ性の高い設備導入や生産ラインの再編によって製造原価を削減し、大ロット品と小ロット品の両方に対応できる柔軟な生産体制を構築します。これにより従来の自社生産に加え、外部調達や受託生産(OEM)を組み合わせて供給力を確保し、デザイン性や耐久性を打ち出した高付加価値商品で差別化を図る方針です。

同社は新市場開拓として非住宅分野やリフォーム市場の拡大に注力しています。具体施策としては高付加価値商材を軸に新たな販売チャネルを開拓し、住宅以外の施設や既存住宅の改修需要を取り込むことで売上の多角化を進めます。グループは本体と連結子会社1社の計2社体制で、企画から製造・販売まで一貫して行う一方、需要変動時には仕入先やOEMを活用して受注を確保する運用を続けています。

同社は技術革新と品質管理を経営の重要課題と位置付けています。ISOの品質・環境規格に基づく改善活動を推進し、製品の品質向上とサービス改善、収益性向上につなげる計画です。また開発期間の短縮やデジタル活用による生産性向上を進め、デザイン性とロングライフ設計を両立させる新製品開発に投資することで、持続可能な社会への貢献と市場での競争力強化を目指しています。