ヤマックスJP:5285

時価総額
¥219.3億
PER
8.5倍
土木用コンクリート二次製品や建築用コンクリート二次製品の製造・販売、木造住宅の施工販売や不動産関連事業。

事業内容

ヤマックスは、連結子会社3社と共に事業を展開しており、主に3つの事業セグメントを持っています。これらのセグメントは、土木用セメント製品事業、建築用セメント製品事業、その他の事業です。

土木用セメント製品事業では、道路用や景観用のコンクリート二次製品の製造・販売を行っています。また、関連する商品や資材の販売、施工も手がけています。この事業はヤマックスとすべての連結子会社が担当しています。

建築用セメント製品事業では、PCa床や梁、柱、バルコニー、戸建て住宅用のPCa壁や床などの建築用コンクリート二次製品を製造・販売しています。関連商品や資材の販売、施工も行っており、ヤマックスと株式会社東北ヤマックスがこの事業を担当しています。

その他の事業では、木造住宅の施工販売や不動産の販売、宅地の開発などの不動産関連事業を展開しています。この事業はヤマックスが主に行っています。

経営方針

ヤマックスは、土木用・建築用セメント製品事業を基幹とし、収益確保を最優先に事業を展開しています。市場の変動に迅速に対応するため、販売体制の強化や業務効率の向上を図り、提案・設計営業の強化を進めています。また、土木用大型コンクリート構造物のプレキャスト化を推進し、販売力と市場シェアの拡大を目指しています。

ヤマックスは、社会資本整備に向けた情報収集を強化し、国土強靭化に向けた防災・減災対策や老朽化対策に注力しています。特に、自然災害の被災地に対しては、コンクリート二次製品の安定供給を重視し、同業他社とのアライアンスを通じて企業体質の改善を図っています。

今後の経営環境では、国土交通省の予算が公共事業の推進を掲げており、プレキャスト工法の活用が期待されています。また、防衛省関連事業の需要増加が見込まれ、ヤマックスの事業エリアでも関連事業が活発化する見通しです。さらに、老朽化した下水道施設の整備や産業用地の整備なども重要な課題となっています。

ヤマックスは、プレキャスト工法の需要増に対応するため、営業体制と製品供給体制の強化を進めています。防衛省関連事業に対応するための「防衛チーム」を組織し、技術本部や製造部門と連携して高品質な製品を提供する体制を整えています。また、コスト上昇に対処するため、利益率の改善や販売価格への転嫁を図っています。

土木用セメント製品事業では、プレキャスト化の普及拡大を推進し、営業エリアの拡大を図っています。建築用セメント製品事業では、人手不足や働き方改革に対応し、品質向上とコスト削減に努めています。不動産関連事業では、差別化商品や広告活動を強化し、リフォーム市場への対応も進めています。

ヤマックスは、持続的な事業拡大と企業価値の向上を目指し、ROEを重要な経営指標として10%以上を目標に掲げています。財務の安全性と株主還元のバランスを重視し、十分な財務基盤の確保を基本方針としています。