ELEMENTSJP:5246株価

時価総額
¥180.4億
PER
AIを活用した個人認証ソリューションの新興企業。オンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」が主力で、eKYC市場で国内トップシェアを獲得。25年11月時点で650社以上が導入、累計利用回数は1.5億回超。金融機関や通信会社など幅広い業種に展開。

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事業内容

ELEMENTSは、「AIクラウド基盤」を活用した個人認証・最適化サービスを提供する技術企業です。同社の主力サービスは、スマートフォンを使って顔写真と身分証明書を照合するオンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」で、金融機関の口座開設や通信会社の契約手続きなどで広く利用されています。これまでに累計1億5,000万回以上の利用実績があり、国内のeKYC市場でトップシェアを獲得しています。

同社の収益構造は主にBtoBtoC型で、金融機関や通信会社など一般消費者向けサービスを運営する事業者が顧客となります。料金体系は利用件数に応じた従量課金制を採用しており、KDDI、NTTドコモ、ゆうちょ銀行、三井住友銀行など業界大手650社以上に導入されています。顧客企業ごとの個別開発が不要な汎用性の高いサービス設計により、高い利益率を実現しているのが特徴です。

同社の事業は「個人認証」「個人最適化」「個人情報管理」の3つのソリューションで構成されています。個人認証では主力の「LIQUID eKYC」に加え、継続的な本人認証を行う「LIQUID Auth」も提供し、初回登録から日常利用まで幅広くカバーしています。個人最適化ソリューションでは、個人データを解析してサービスを最適化する技術を、主に「衣食住」に関連する事業者向けに展開しています。

経営方針

ELEMENTSは「BEYOND SCIENCE FICTION」をミッションに掲げ、個人認証・個人最適化・個人情報管理の三つのソリューションで事業展開する技術企業です。同社は主力サービス「LIQUID eKYC」の継続成長を軸に、将来的に約1.2兆円規模に拡大すると想定される個人認証市場での地位確立を目指しています。財務指標として連結売上総利益とEBITDAを重視し、2024年11月期には売上総利益21.8億円、EBITDA3.4億円を計上、設立以来初の営業黒字を達成しました。

同社の重点投資戦略は四つの柱で構成されています。個人認証ソリューションでは、金融・通信業界での実績を基盤に、シェアリングサービスや公共・医療分野など新市場への導入拡大を進めています。また、人口増加が著しいアジア太平洋地域への海外展開も計画しており、インドネシアでは現地財閥と合弁会社を設立済みです。個人最適化ソリューションでは事業の選択と集中を進めながら、画像認識技術を活用した生成AI分野での新サービス開発に注力しています。

新市場開拓では、個人情報管理ソリューション「ELEMENTS CLOUD」の立ち上げが重要な成長ドライバーとなります。企業の個人情報漏洩事故が年々深刻化する中、同社が培った暗号鍵分散管理技術を活用し、自社データセンター事業への進出を図っています。さらに、非連続的成長の手段としてアライアンスとM&Aを積極活用し、2024年にアドメディカ、2025年にポラリファイを子会社化するなど、技術シナジーの創出と事業領域の拡大を推進しています。

技術革新への取り組みでは、AIクラウド基盤「IoP Cloud」を中核とした継続的な機械学習によるサービス品質向上を図っています。日々蓄積される膨大な個人データを分析し、既存サービスの精度向上と新規サービス開発につなげる好循環を構築しています。また、知的財産権の戦略的取得や情報セキュリティ体制の強化にも注力し、ISO27001認証取得など業界最高水準のセキュリティ環境を整備して競争優位性の確保に努めています。